内容説明
社会を動かす「生命力」は、どこへ向かうのか?今、自分らしく幸福に生きるとはどういうことか?複雑化する現代に新たな人間観「分人主義」を提示した著者が、AKBからアバター、「英霊」、森山大道、震災まで、同時代と向きあうエッセイおよび各界第一人者との対話を併せて収録。未来を考えるためのエッセイ&対談集。【対談者】=大澤真幸、亀山郁夫、高橋源一郎、田中裕介、中島岳志、古井由吉、三浦雅士、森達也。電子版のみ新原稿大幅増補。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
torami
26
対談・エッセイ集。 印象的だったのは、森達也さんとの対談と、高橋源一郎さんとの対談。 前者では死刑制度についての納得感のある整理がされていて参考になった。 後者は『決壊』出版直後ということで、同書を軸に話が進んだ。『決壊』で私がひっかかりを感じた部分についていくつかのコメントがあり、読み返すときの指針にしようと思った。2019/02/14
スプーン
25
これも評論集なのでつまみ読み。いやー良くここまで書けるよなー。2019/01/13
*
14
【分人主義で、生きていく】自分をアイデンティティ、あるいは「裏表」で考えられるから辛くなり、自殺行為に走ってしまう。「本当の自分なんてものを中心に据えないで、複数の人格を持っていることがいいことなんだと、肯定的に評価するようにする」(P.71)▼決定のために知識は必要だが、知識は決断してくれない▼ドストエフスキーの悪は、「何を信じるか」を読者に問う▼クジラを好み、ゴジラを排除する社会で。2019/03/01
yumiha
13
『日蝕』の読みにくさに閉口して、なかなか他の作品を読む気にならなかったが、本書は、雑誌などの評論や対談をまとめたもので、まだ読み易かった。平野啓一郎氏が文学者として、現代をどう見ているのか、そして今だからこそ何を書こうとしてきたのか、とても真摯に考えておられることを感じた。私が一番触発されたのは、高橋源一郎氏との対談。ついポストモダンなどの現在の状況に左右されがちな高橋氏に対し、まだ若い平野氏が、だからこそアナログ的なものが大事なのではないか?と発言されていた。『決壊』『ドーン』など読んでみたいと思った。2014/12/25
ヨクト
13
平野啓一郎さんのエッセイ&対談集。テーマは社会・アート・文学についてと幅広い。それにちょいと小難しい。平野さんの「分人主義」については大変感銘を受け、関わる小説や新書の類は読んでいる。本書では思っていたよりも、この「分人主義」について言及されていなかったのは個人的に少し残念だが、平野さんの見えている世界がわかる気がした。2014/09/26
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