内容説明
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2008年の刊行以来、セキュリティ関連部門で長期間トップをキープしている『新版暗号技術入門』の改訂版です。
「対称暗号」「公開鍵暗号」「デジタル署名」「PKI」「PGP」「SSL/TLS」など、暗号技術の基礎を、たくさんの図とやさしい文章で解説しています。
今回の【第3版】では、これまでの基本的な暗号技術の解説に加えて、大幅な加筆修正を行っています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわうそまん
17
非常にわかりやすく、かつ読みやすい。対象鍵暗号、公開鍵暗号、ハッシュ、メッセージ認証、デジタル署名、証明書などについて図をふんだんに使って丁寧に説明されています。情報セキュリティの初学者にとってはオススメの1冊だし、そうでなくても一読をオススメしたい1冊です。2021/01/06
イワトコナマズ
11
暗号の中でも特に通信技術に使われているものを中心に説明されています。暗号の歴史よりも、暗号の仕組みについて詳しく書かれています。概要を説明した後に、具体例が示されていて理解しやすかったです。2016/01/17
湿原
10
古代からある暗号技術であるが、現状の暗号技術を知るために、本書を選択した。暗号学者の道具箱、すなわち「対称暗号」「公開鍵暗号」「一方向ハッシュ関数」「メッセージ認証コード」「デジタル署名」「疑似乱数生成器」この6つが、初心者にもわかりやすく説明されている。暗号というと数学的なイメージが強いが、本書では数学的アプローチは僅かである。章末ではたとえ完全な暗号技術ができても、完全なセキュリティが達成できるわけではないと著者は強く説いている。一人一人が健全なセキュリティ意識を持つ必要があってはじめて、暗号技術はそ2023/12/27
masabi
8
暗号技術入門。暗号技術を支える諸要素(対称鍵暗号、公開鍵暗号、一方向ハッシュ関数、メッセージ認証コード、デジタル署名、擬似乱数)とその限界を解説する。仕組みを考案するのもそれを破るのもよく考えつくなと驚いてばかりいた。資格試験に向けて詰め込んだ知識を整理できた。PGPだけ信頼のしかけが異色で、信頼のネットワークを構築するようだ。これらの暗号技術もセキュリティのプロセスでしかなく人間が一番のネックになることを説く。章末に理解度テストが置かれているのもありがたい。2024/11/24
HANA
8
タイトル通り暗号技術について図や例を多く使用し分かりやすく説明されている入門書。入りとしてかなり良い本だと思う。また今回からビットコインや量子暗号等新しいキーワードについても説明があり結構勉強になった。個人的には証明書の部分が一番ためになった。2017/04/16