内容説明
フランスから来たセレスト姫はイギリスにうんざりだった。道中、信じられないくらいの災難続きで、とても婚約者の待つ北の辺境までたどりつけるとは思えない。嘆く姫に、神は自らのしもべを同行者としてつかわした。教会のステンドグラスから抜け出てきたかのような、神々しいまでの美貌の修道士、ブラザー・ガイを。それはブラザー・ガイにとっては迷惑な話だった。女性がうとましくて、僧門をくぐったのに、誘惑がドレスを着て歩いているような娘の供をせよとは！彼は沈黙の誓いを立て、ひたすら無表情を保つことにした。
＊本書は、初版ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃるる
10
面白かった。ヒロインが可愛らしいくて言葉にも笑っちゃいました。2014/11/13
のんたん
7
天使のような美貌で、武芸も凄く、もてまくりすぎて厭世的になっちゃったヒーロー。挙句、修道士見習いになるって、君は思春期ですか⁈と思った(^^;;さすがの修道院長はお見通しだったわけだけど。ロバにまたがるヒーロー、溝に転げ落ちてお尻丸出しになるなど、かなりコミカル。ヒロインもそれらを思い切り笑い者にしちゃうユーモアの持ち主。やりとりがかなり楽しかった。2014/11/27
びわ
5
面白かった♪全然、僧侶になれてないヒーローの心の声が楽しすぎる！ヒロインはタフで明るくてユーモアたっぷり。暗くなりそうな話なのに、笑えちゃう話だった。ヒーロー両親と兄の話も読んでみたい。でも兄は庶子がいるんだよね。そこは嫌だなー。エピローグがまた面白かったｗ2013/04/15
ぽこ
4
あらぬ妄想をしては懺悔して己に苦行を課すヒーローが面白かった。ヒロインのちょっとした仕草にクラクラしてしまうので、彼は絶対に聖職者には向いてないと思う。2015/01/16
キッチンタイマー
3
コメディとして楽しめた一冊。全然僧職に向かない男が一生懸命僧侶になろうとしている姿がかわいらしい。しかも沈黙の誓いがさらに。わりと最初の方に出てきた僧院長の「彼は神の愛を求めているのではなくて自分自身から逃げてるだけだ」というひと言が、ずっと物語を引っぱる。どうやって彼が還俗に納得するのか？というか、もてまくる自分から逃げてるヒーローってちょっとかわいらしくて笑える感じ。2013/04/14
