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内容説明
「人間尊重」を理念に掲げ、社員は家族、非上場でよい、タイムカードはいらない、定年制度はいらない、労働組合はいらない等、独特の社風のも とに出光興産を一代で築いた出光佐三。彼が、マルクスの思想の目指すところは出光と同じであり、ただそこにいたる方法が決定的に相違すること を示し、その上で日本人が世界の平和と福祉に貢献するための道標を明らかにした快著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゐづる
33
生きているといろんな考え方を持っている人がいて、結局なにが正しいのか?分からなくなりますが、この本はひとつの助けになりそうです。みんなが平和に幸せに暮らすように努力するのが日本人であると・・・まあ読んでいろいろ感想あるとおもいますけど、一生芯を持って生きてきた人の言葉は重みがありますね。たまに読み返したくなる一冊です。2015/05/21
ラクダ
26
【海賊とよばれた男】の主人公のモデル、出光興産の創業者が、社内勉強会の席で語ったことが書かれている。1966年(昭和41年)当時の話・・彼の言葉・・『会社の経営者が人道主義で従業員をいたわってやると、会社が非能率になり競争に負けると言う考えは、「物の国」(欧米)の考え方で、「人の国」の日本ではそれが反対なんだ。愛によって育った人間は純情でお互い信頼しあう、これを鍛錬し実力の人とする・・そして一致団結した力強い総合力を発揮する・・』すっかり「物の国」になってしまった日本・・この思想に回帰したい。読やすさ○2015/04/07
シロクマとーちゃん
13
『海賊とよばれた男』のモデルが自身の思想を語った本ということで、興味を持って読みました。ここで語られている出光という会社が、あまりに普通とかけ離れているので、もし、小説を先に読んでいなかったら、全くでたらめを語っていると思ったかもです。組織の奴隷になるなという教えや、プロレタリア階級だけでなく、人類すべての幸せを考えるべきだとか、非常に共感する部分がたくさんありました。 2016/02/22
もよ
13
これはすごい。質問者は出光興産の社員のようだが、「普通」の人で、その普通の人の質問に、出光佐三さんがすべてを一つの信念のもとに一刀両断していく。2015/06/05
koike
12
「海賊とよばれた男」を読んで読みたくなった本。人間の矛盾性はなくならない。その矛盾性をいかにしてつつしむかというところに、人間の尊厳がある。心のあり方がいちばん大事だということになる。……人を人としてしっかり見ている方でないと、このようなグッとくる事は言えないですね。人の国、しっかり取り戻したい!2015/01/04