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内容説明
耳にハンデをもちながらも、音楽の才能を開花させるルードウィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。不幸な生い立ちからルードウィヒを憎む貴族、フランツ・フォン・クロイツシュタイン。2人の交錯する運命とは!? 手塚治虫が死の直前まで描き続けた絶筆作品、ついに刊行! <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT337~338『ルードウィヒ・B』第1~2巻収録 <初出掲載>1987年6月号~1989年2月号 コミックトム連載(未完)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふろんた2.0
21
ベートーベンの生涯。ベートーベンを憎むフランツの意識が徐々に変化し始め面白くなってきたところで絶筆となってしまうのが悔やまれる。2016/05/12
内島菫
14
本書でモーツァルトが「心の中に最初にひらめいたメロディが神の啓示だと思っている」「二回…三回あとで考えれば考えるほど発想は落ちる 結局最初のひらめきが一番いいことを思い知る」と述べ、対してベートーベンは「気にいらなきゃあ あとで何度も直せば?」「長いこと練ったっていいものはできます」と応える。しかし結局この二人は同じことを言っているともいえる。つまり、人は最初から持って生まれたもの、つまり最初のひらめきを、創作上でも生活の上でも、ずっと繰り返し練り続けているのではないだろうか。2024/05/08
イリエ
13
うわー、ここまでですか。これは、大傑作になったでしょうね。こここらは、こちらで想像するわけですね。歴史の本や資料などから、探って楽しむしかないんですね。くうー、読みたかったなあ。グキャア! 2023/08/12
またの名
9
音楽室の肖像画みたいに祖父の肖像画が語りかけるホラーな出来事がベートーベンの生涯に実在したとは思えないが、それを伝記で描いてしまうのが手塚。親ガチャはクズ父の貧困家庭ながらも専門教育を受けさせはするので最低ランクをギリ免れ、洒脱を超えて下品の極みに至るモーツァルトのような天才的軽薄とは対極の野生児感が抜けない。故に貴族に対する反発を持ち続けるのも当然で、共和主義と国民主権に心打たれ大学にモグリで聴講し革命と民衆への万歳を熱狂的に連呼する。下層民どもに所詮まともな政治はできないという革命批判に、音楽で対抗。2025/07/19
ホームズ
9
ルードウィヒ・ヴァン・ベートーベンと「ルードウィヒ」という名を憎むフランツの運命が面白いですね(笑)最初はベートーベンの話の方が面白かったですが徐々にフランツの方の物語が良くなってきた(笑)特にユリシーズと出会ってからが(笑)しかしまだまだこれからってところで絶筆とは・・・・。う~ん面白かったのに・・・。2011/01/13