内容説明
米国史上初の女性大統領就任へ期待が高まるヒラリー・クリントン氏の実像を徹底的に描き出す、新書最速の一冊。大統領選を民族・宗教・ジェンダーなどが織り成す多元的な文化戦争としてとらえ、世界覇権国家の真実を解き明かしていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スパシーバ@日日是決戦
103
{2015年} 夫であるビル・クリントンは第42代大統領。自らも民主党から予備選に出馬するもオバマに敗退。昨年2度目の予備選に出馬、対立候補のサンダース(但し、2月20日現在劣勢)を破り、さらに共和党との戦いに勝利すれば、アメリカ史上初の女性大統領になる。異性に対する性的興味が薄く、ろくにデイトもせず、女性らしい服装に無関心。読書のしすぎで極度の近視となり、牛乳瓶の底のような眼鏡をかけなければ、友達に手を引いてもらわなければと歩けないほどだった、という事実に驚愕。2016/02/20
スプリント
10
15年8月に刊行された本です。大統領選の共和党候補にトランプ氏が上がっていないのが驚きです。普通の政治家相手だったらヒラリー氏の大統領への道は確実だったと思いますが、トランプ氏相手でどうなるでしょうか?2016/07/24
ばんだねいっぺい
4
鬼のような涙ぐましい努力に次ぐ努力。剛直一辺倒ではなく、変化も受け入れていく。ヒラリーさんは、とても素晴らしい。ぜひ、日本の政治家になってもらいたい。もしも、大統領になって、宿願を果たした後、日本に来てくれたら面白いが、まあ、無理でしょうね。2015/09/20
Eriko Nozaki
3
人種差別と女性差別どちらを残すかといえば女性差別とのこと。【ヒラリーの第一の味方は有職女性とそういう女性に反感を抱かないですむ洗練された文化を培った男性ということになる。】(引用)世界的に根強い女性差別について考えさせられた。2016/05/09
田中峰和
3
ヒラリーといえば、モニカ・ルインスキーの経緯に興味があったので読んでみた。夫を擁護するヒラリーはさすが夫の数十倍の年収を誇る優秀な弁護士だけに、右翼の陰謀と反撃した。最終的には証拠を突き付けられ不倫を認めたビルに、ショックを受けたヒラリー。当初不倫を否定していたビル、その嘘にショックを受けたのだ。ところが、この一件が無邪気なアメリカの選挙民の同情を一身に集め、上院議員出馬の大きな布石になった。現在、TEDで当時の心境を告白し講演するモニカ。ヒラリーにとってはそれも次期大統領への追い風にしかならないだろう。2015/09/20