創元推理文庫<br> 退職刑事2

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創元推理文庫
退職刑事2

  • 著者名:都筑道夫【著】
  • 価格 ¥580(本体¥528)
  • 東京創元社(2019/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488434038

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内容説明

退職後も刑事かたぎが抜けない父親に、捜査一課の現職刑事である息子の五郎は、親孝行を兼ねて今日も目下の懸案を語り始める。時に水を向けられ、時に相談を持ちかけて口火を切り、事件を詳述していくと退職刑事の眼光は鋭さを増し、やがて意想外の真相を浮かび上がらせる。団地の四階で父子が対話する基本形式に加え、「四十分間の女」「真冬のビキニ」では、第三者が持ち込んだ地方都市の謎に現職退職両刑事が挑む。国産の《安楽椅子探偵小説》定番中の定番として揺るぎない地位を占める、名シリーズ第2集。【収録作】「遺書の意匠」/「遅れてきた犯人」/「銀の爪きり鋏」/「四十分間の女」/「浴槽の花嫁」/「真冬のビキニ」/「扉(ドア)のない密室」/解説=新保博久

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

55
〔再読〕シリーズ第2弾。安楽椅子探偵ミステリ7作の短編集です。いつもの場所でいつもの二人の会話が基本ですが、今回の「四十分間の女」では第三者が出て来ます。列車の上りと下りの間、四十分間だけ毎日降り立つ女性が一人、一週間の後女性は貨物列車に跳ねられて亡くなる。毎日四十分間女性は何をしていたのか、何故亡くなる事になったのか。とてつもない推理の飛躍だが、その結末には脱帽する。「扉のない密室」では、状況から透明人間の犯行に見えるのだが、その裏にある想像もつかない人間ドラマの複雑さには、作者こそであり正に驚愕です。2015/09/15

25
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2019/07/post-52b5a2.html2019/07/27

ミーホ

22
前作ではいつも同じシチュエーションだったのが、本作では第3者を交えたり、病室(普通に煙草吸ってるのが時代を感じるw)だったりとアレンジが加えられている。シンプルなままで充分面白いと思うけど、まぁこれはこれで(えらそう)実際の事件をヒントに著者が退職刑事になった気分で書いたという2作品が特に良かった!!突拍子のないシチュエーションでの殺人事件に、どういった道筋をつけるのか。。。期待高まる中それを裏切らない推理に脱帽。特に「四十分間の女」は、その推理の導きも素晴らしいが、ラストのゾッとさせる感じにうっとり。2015/12/27

みなみ

19
退職した元刑事が、現職の刑事の息子の話した事件の謎を解く安楽椅子探偵物のミステリー短編集第二弾。今作も痴情のもつれに起因する犯罪が多くて、リアル。少し論理に飛躍があるように思ったものの、一つの解決策として楽しく読了。お父さんと息子の二人の会話がメインだけれど、第三者が相談するパターンもあったりして、読みやすさは相変わらず。2024/02/10

coco夏ko10角

17
退職刑事シリーズ、7話収録。知り合いがやって来て相談するケースも。『四十分間の女』が特によかった。 遺書の意匠/遅れてきた犯人/銀の爪切り鋏/四十分間の女/浴槽の花嫁/真冬のビキニ/扉のない密室2022/10/18

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