内容説明
安渓村の水華は、今年もまた父兄につれられて紡ぎ場に向かう。一個の繭から、太すぎず、細すぎず、より均一で長い糸を生み出すのは、なかなか難しい。水華は丁寧だが仕事が遅く、監視官からいつも注意をうけていたのだ。ある日、紡ぎ女たちが一斉に工場長に呼び出される。そこに現れたのは、白国の若き皇帝だった――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ももたろう
18
本宮先生×くまの先生に魅かれて。読めない漢字が多くてなかなかすすめられなかった~。水華はとても頭の良い礼儀正しい子ですね。糸紡ぎの腕だけでなく、そのあたりも学術棟から声がかかった理由ではないかしら。はじめは尊大でイヤな奴だと思っていた王は(「名を呼ぶのも憚れる方」って長いな!)けっこう優しさを持っていた。視察はまずゴミ捨て場を見るということからしてデキルって感じです。美しくて実は孤独で繊細で…って私まで魅かれてしまってるじゃないか~!この世界では仕方ないのだけど、児童労働が描かれているのがつらかったです。2015/09/15
でんか
9
蔵書整理で再読中。さすがの本宮さん、といいたくなる一冊。ヒロイン、たいへん賢くて、前向きな良いこです。結構過酷な状況が続きますが、めげない、おちこまない、なにせ芯がしっかりしてる。男子は複数出てきますのですが、おおむねハイスペック男子風。物語はまだ序章という感じのこの作品、これからどんどん物語が面白く展開されるんだろうな、というところで、続巻が出ぬまま2年ほどたっております。気長に待つしかなさそうですな。2017/10/25
ゆり
9
中華風な世界観、繊維産業を主とする国、ヒロインは村出身の紡ぎ女。糸紡ぎの描写が丁寧に描かれていて神秘的な雰囲気もよく引き込まれてしまいました。真面目で謙虚な働き者でとにかく糸紡ぎの仕事が大好きな水華が好もしいヒロイン。織姫の特殊な仕事や生活ぶりも興味深く、自然体で馴染める水華は稀有な娘だなあ。はじめは尊大な印象しかなかった王に次第に繊細さや優しさ、孤独さなどを見出して、甘さはほとんどないまま心通わせていく様もよかった。彼女の友人の死の謎と背後の男の影、気になるところが盛りだくさんで続きをぜひ読みたいです。2015/09/04
なかよし
7
良いところで終わってて、続きがでてない。。続きでないかなぁ。2017/09/26
紅羽
7
読みやすくて引き込まれるサクセスストーリーでした。女の子ばかりの職場にありがちな妬みや嫉みを乗り越えて上へと上がっていく水華。それと同時に死を選んだ友人の真相も徐々に明かされていくのですが、凄く気になるところで終わっていますね。これからどうなるんでしょう。恋を知らなかった水華に、その兆候が見え始めてその先がとても気になります。2016/10/03
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