角川スニーカー文庫<br> 愚者のジャンクション -side friendship-

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角川スニーカー文庫
愚者のジャンクション -side friendship-

  • ISBN:9784041035993

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内容説明

「この学園の悪党に復讐を」都内有数の進学校に書かれた”エーミール”による復讐声明。『飼育部』の十文字は、惨殺された後輩の無念を晴らすべく犯人=エーミールの謎を追うが!? 本当の悪党を知るとき、彼は――

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりも

42
「そうか、つまりきみはそんなやつだったんだな」夏休み明け、学校に張られていた"エーミール"の復讐声明から始まる、復讐者の物語。これは人を選ぶタイプのやつや。救いの無い、後味最悪の終わりが決定された所から始まり、圧倒的な勢いで終焉へと向かっていくエグイ展開の数々は、何とも表現しにくい魅力が詰まっており気が付けば読了していました。登場人物も展開も、狂いきっているのにSNSで人物たちが繫がっているせいで、あり得ないのにそれが現実に起きてもおかしくないと思わせる力がこの作品にはあるように思う。次巻はよ。2015/08/30

もち

31
「その言葉を盾に、お前らが笑って、俺たちが泣いてるんだろうが」◆特進科に属する、6人の天才が統べる進学校。普通科の少女が惨殺されても、ここでは何一つ変わらない。絶叫を呑み込めない探偵は、「飼育部」の面々と調査を開始する。■友情の物語。ただし、途轍もなく歪んで壊れて潰えた友情の。確かにこれは問題作だ。多くの人が習ったであろう「あの」物語をモチーフに、ありったけの憎悪を注いで出来上がった、虚ろに過ぎる交差点。青春と呼ぶには、あまりに惨い。2015/09/13

ナカショー

30
面白かった。なんか、読んでてゾクッとした。進学校の壁に書かれた"エーミール"からの復讐声明から始まる復讐劇。でてくる登場キャラみんな普通じゃなく、結末まで向かってくエグい展開の数々に引き込まれた。次巻でこの巻の抜けている穴を埋められてくと思うので、次巻も楽しみ。2015/09/15

真白優樹

22
謎の声明から始まる、復讐の物語。・・・頭の螺子が外れた愚者達は交差し踊る、探偵を気取る少年は声明を機に壊れていき真の顔をさらけ出す。全ては仲間の為に、例えそれが間違った許されない道だとしても。破滅への道をただ走っていく。愚かなる復讐者、その末路は破滅・・・だが物語はこれでは終わらない、語られていない側面があるからこそ全貌は見えずすべての謎は明らかとなっていない。果たしてエーミールとは一体何なのか、真の犯人とは一体誰なのか。交差点、そこで交差する者達の物語はいまだ終わらない。 次巻も楽しみである。2015/09/01

ツバサ

21
好き嫌い別れると思う作品。主人公がどんどん落ちていく様は悲惨だった。最後の挿絵で全て夜月の手のひらの上で踊らされていたのが分かった時の絶望感がヤバかった。次は別の視点から見れるのは有難いし楽しみ。2015/09/03

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