角川新書<br> 半市場経済 成長だけでない「共創社会」の時代

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角川新書
半市場経済 成長だけでない「共創社会」の時代

  • 著者名:内山節【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • KADOKAWA(2015/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784040820255

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内容説明

競争原理の市場経済に関わりながらも、より良い働き方やより良き社会をつくろうとする「半市場経済」の営みが広がり始めている。志と価値観の共有が働くことの充足感をもたらす、共創社会の時代を遠望していく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

30
課題はどんな社会をつくり、生きていきたいのか。どんな結び合いのなかで、どんな働き方をしたいか。どんな価値を創造しながら生きていきたいのか。市場原理だけでなく、半市場経済が必要となる証(29頁)。半市場経済とは、経済の展開と社会の創造が一体化しうる経済のかたちを発見すること(46頁)。経済発展は道具であっても目的ではない(61頁)。発展が自己目的化してはならない。儲ける為に儲けてはならないのだ。儲けて何をしたいのか? 2016/02/19

gotomegu

10
再読。貨幣経済が発達した結果、やってる仕事とやりがいとの関係が薄れてきた。人は「場」があることでしあわせを感じる。自分のやってる仕事が誰のためなのかが見えなくなることで、仕事の意味合いがただお金を得るためになってきている。貨幣経済以前にやりとりしていた関係性に近いものが、今、見直されてきている。お金じゃない多様なやりとりと、いい具合に混じり合っていくんだろうな。この本は、内山さんは1/3しか書いていない。その点はがっかり。2020/10/19

薦渕雅春

8
現代社会には三種類の経済が並存している。第一は市場経済、第二は非市場経済、第三は市場を活用してはいるが市場原理だけで営まれてはいない経済、すなわち「半市場経済」である。いま求められているものは、「経済学を超えるもの」であり、この「経済学を超えるもの」の軸に、「半市場経済」の営みがある。さらに「半市場経済」的な活動は、それを経済活動とは意識しないところで多様に展開している。競争原理の市場経済に関わりながらも、よりよき働き方やよりよき社会をつくろうとする「半市場経済」の営みが広がりはじめている。まぁ 難しい。2016/08/13

しゅんぺい(笑)

8
いやぁ、半市場経済って何? って思ったけど、意外といいことが書かれていた。ほんまに、いまの時代によくあるような、いわゆる自由な働き方とか、自分でつくる商い。現代の人々は、仕事において他者との関係性を重視する傾向にあることとか、経済とか一人ひとりの日常生活が同時に成り立つ仕事だとか、考えたいことのヒントを与えられたような気がした。2015/10/20

呼戯人

7
経済から道徳や倫理や幸福が消えてしまって、効率と利潤だけが成長の度合いを測るものとして価値となったとき、私たちは自分の労働とも人間関係からも離れてしまって、不幸になった。そこで現代ではソーシャル・ビジネスやエシカル・ビジネスが出現して、市場経済的な価値観を乗り越えてゆこうという試みがなされるようになってきた。市場経済と資本主義も異なるものだという人がいるが、この本では市場経済と資本主義がほぼ同義で使われている。だからこれはポスト資本主義を見出そうという試みを紹介しているのである。ネオリベは消えてほしい。2015/09/29

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