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内容説明
ギャンブル依存症は意志や根性ではどうにもならない、「治療すべき病気」である。この病気が引き金となった事件を知り、私たち日本人は学ばなくてはならない。この国が依存症大国から依存症対策国へと変わるために。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆいまある
89
読み応えあった!著者は依存症家族であり当事者でもありながら日本の依存症界隈を牽引している超エネルギッシュな方。世の大事件(巨額の横領や保険金殺人)にもギャンブル依存が絡んでいることを豊富な実例で指摘。性格ではなくドーパミン系の異常なのだから介入すべきと警鐘を鳴らしている。私がキライの一言で無視した大王製紙の井川も、親から虐待を受け苦しんでいた。依存症治療は患者がもうダメという底付き体験があった方が始めやすいが、家族以外が介入して「底上げ」することで早期の治療を実践している。薬の適応を広げてくれんかな。KU2025/07/28
harass
46
kindleUnlimited. ギャンブル依存症の日本の現状と対策と提案。脳科学の知見から病気であるとされ、欧米から遥かに遅れている日本の状況。個人的な問題とされ、パチンコや競馬などがスポーツや趣味のように一般に宣伝されている現状に警鐘を鳴らす。著者が活動している依存症患者への対策、政府や企業の協力など。良書。2025/05/06
kanki
22
ギャンブル依存の事件簿が興味深い。窃盗、横領、心中、殺人…2023/04/08
gtn
19
大王製紙元会長特別背任事件を起こした井川意高氏の現在に興味が湧く。ホリエモンとの共著「東大から刑務所へ」も目を通してみたい。2020/05/17
ochatomo
16
「生き直す」の中で著者の強引さに触れられていたが、アメリカで依存症回復支援の特別な訓練を受けたインタベンショニストであるとこの本で知った 平成ギャンブル事件簿がメイン、その考察が深くよかった 大王製紙創業3代目が106億円をカジノへ使った事件で、甘やかされたのではなく、厳しい父親の存在が依存症患者のよくあるパターンで、劣等感が強くなり自尊心を育めない これだけでも読む価値あり 無差別殺人事件もおきており、依存症の早期発見・早期治療は社会問題! 運営者や自治体が対策を行うことが世界の共通認識 2015刊2021/08/08