平凡社ライブラリー<br> 逝きし世の面影

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平凡社ライブラリー
逝きし世の面影

  • 著者名:渡辺京二
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 平凡社(2015/09発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784582765526

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内容説明

昭和を問うなら開国を問え。そのためには開国以前の文明を問え。幕末から明治に日本を訪れた、異邦人による訪日記を読破。日本近代が失ったものの意味を根本から問い直した超大作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

215
幕末の日本を外国人が初めて入って見た日本人論を集めたもの。当時の日本が如何にのどかで日々を幸せに生きていたんだろうなと思わせる1冊。逆に明治以降から今までの日本の方が息苦しいものを感じた。それも帝国主義の世界的な潮流に流されたものと思うが、この時の日本をまた取り戻せたらとも思った。2014/12/15

KAZOO

153
日本の近代を外国人の眼から見た文献を中心にして日本人がいかに苦労して近代化を図ってきたかを筆者は論じています。私もこの時代の文献はかなり読んできているつもり(アーネスト・サトウ、イザベラ・バード、トク・ベルツ、ニコライ、ハーンなど)ですが全然かなわない感じで読んでいて新しい発見があります。当時の(江戸時代から明治の)日本人の姿が活写されている気がしました。再読ですが何度読んでもいい本です。2022/12/04

Kawai Hideki

127
幕末から明治にかけて訪日した外国人の目を通して、近代日本と入れ替わりに滅びてしまった江戸期の文明の姿を浮き彫りにする名著。笑顔の絶えない大人達、礼儀をわきまえた子供の姿、女性の地位、風呂や風俗、堕落した宗教と無神論、自然や動物と人間の交流など、あらゆる角度で様々な観察者達の証言を積み重ねてゆく。西洋化されてしまった現代の我々から見ると、「地球の歩き方」を読んで、幕末の日本を「海外旅行」したような気分だ。ただ、幕末日本人が持っていた笑いと遊び心は、現代日本人のゲームやアニメに引き継がれている気がする。2014/11/27

優希

117
面白かったです。江戸末期から明治初期に来日した異国人の目から見た日本が語られていました。あの頃の文明などの面影は今となってはすっかり消え失せてしまったのかと考えずにはいられません。文明開化の前の日本ならではの古き良き風景は異国人の目にはどう映っていたのでしょう。今となっては失われつつある過去の美しい面影を心に留めておきたいと思いました。2016/09/30

おたま

93
渡辺京二氏はこの書で西欧中心に作られた近代文明(それはもろん明治以降の日本も含まれるわけだけれど)、そうした近代を相対化するための一つの媒介として江戸末期から明治初期に確かに日本にあった一つの文明を紹介している。自分の置かれている社会を、ちょうど精神分析のように外部の目(幕末から明治初期にかけて日本を訪れた外国人の目)を通して客観視し、そこに自分達では気付けなかった文明を再現する。それは現在の日本に住む我々にとっても瞠目の社会であり、新しい社会を構想するための一つの手がかりとなるのではないだろうか。2019/04/24

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