平凡社ライブラリー<br> 少女への手紙

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平凡社ライブラリー
少女への手紙

  • 著者名:ルイスキャロル/高橋康也/高橋迪
  • 価格 ¥1,254(本体¥1,140)
  • 平凡社(2015/09発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582768220

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内容説明

少女たちを楽しませたい一心で綴られた物語パワー全開のノンセンスの精髄七十余通。キャロル撮影の少女たちの写真も収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koichiro Minematsu

52
誕生日に花束をもらうより、手紙が嬉しいというルイス・キャロル。本名チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン。手紙は1861年から37年間。98,721通出されたことがわかっているようだ。もちろん手紙は言葉遊び、アナグラム、考えついたゲーム遊びなど、少女へのメッセージ性が高いが、ユーモアだけでなく、少女への照れ症も垣間見られる。「不思議の国のアリス」の世界観というより、あれはルイス・キャロルの世界観なんだ。もっと興味があったのが、本書内にもある写真。カメラで少女を撮ること。2020/04/15

ハイカラ

28
『不思議の国のアリス』著者、ルイス・キャロルが少女へ宛てた手紙を集めた本。手紙が一通ごとにそれぞれ童話断片のようになっていて、大変魅力的だった。ドジソンおじさんのユーモアに乾杯。でも手紙で名前や年齢を訊き、挙句の果てに女の子の写真を所望するのは、何というか、いかがなものでしょう。今の常識で言うと完全にアウトじゃあなかろうか。2016/03/19

踊る猫

24
何とも不思議な、そしてチャーミングな本だ。ルイス・キャロルという人は今のぼくたちの目からすれば異常なほどの筆まめさや几帳面さを持ち合わせ、そして言語感覚や論理的思考能力がおそらくは鋭かったり高すぎたりしたせいで巷間でささやかれる「発達障害」の気質を備えた異常者/マニアとして見えてしまう。おそらくはそこにペドフィリアの性格を見つけることもできるだろう。だが、そうした見方はぼくたち大人の勝手な見方であり、ルイス・キャロルの稚気やユーモアを圧し殺すものでしかない。この本の手紙を読み込む楽しさを奪うことはできない2023/08/23

himawari

10
女の子大好きな『不思議の国のアリス』の作者が、女の子とひそかに楽しんでいたであろう文通の数々。私が子供時代にこんなおじさん(お兄さん?)から、こんなとんでもなくひねくれたユーモアたっぷりの手紙を貰っていたらきっと理解しきれずに泣いていたと思う(笑)。解説にあるように彼のユーモアは理解されるか、話をこんがらがせるかの綱渡り。そんなセンスたっぷりの彼の手紙からは、照れ屋で天邪鬼な人柄が良く伝わってきた。彼の人柄をもっと知りたくなる一冊。勝手な想像だけど、彼がこの本をを読んだら恥ずかしくて悶絶しそう。2015/03/15

evifrei

8
キャロルによる少女友達にあてた手紙の抜粋集。彼は生涯に10万通近くの手紙を書いたが(手紙の用件及び誰から受け取り、誰に送ったかの分類表まで作成)、少女たちに送った手紙はどれもユーモアと愛情に溢れた生き生きとした一篇の物語の風情を湛えている。照れ屋だが、時には意地悪を言ったり叱りつけてきたりもする、優しく面白いキャロルおじさんの姿が目に浮かぶようだ。鏡文字で書かれたものや、絵文字が書かれた茶目っ気溢れるものもある。ちなみに少年には生涯通じてたったの一通という徹底ぶりだが、ちゃっかり姉妹はいるのか訊いている。2019/11/28

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