内容説明
神学から哲学へと舵を切ったヘーゲルの最初の哲学論文2篇。『精神現象学』へと直結するはじまりのヘーゲルの思考を、前途不安のなかにいる伝記的事実をも踏まえた綿密な注釈で読む。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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ヘーゲルによると、哲学に思弁的な動機が与えられるのは、知性がみずからの限界を明確に自覚し、かつそれを越えるものへの直観を何らかのかたちで保持しているときだけである。人間の知性の限界から出発するドイツ観念論の思考には、この限界を越えたものへの直観が根底に流れている。ヘーゲルがよく自覚していたのは、この直観に直接的な表現を与えようとするこころみはすべて挫折せざるをえないということである。『差異論文』でのヘーゲルは、これらのことを非常に洗練された仕方で、ほとんど明快と言っていい筆致で述べている。2018/03/14
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