内容説明
海の近くの湘南の街に、屋根から電信柱の突き出た家があった。その不思議な佇まいに惹かれて屋敷を訪れた著者は、90歳を超えたパワフルなミドリお婆さんと出会う。彼女は建築が大好きで、この家も自分で設計して建てたという。6世帯が共同で暮らす屋敷には、奇妙な仕掛けがいたるところに存在して――。カラクリ屋敷の秘密と波瀾万丈のミドリさんの生き様を軽快につづる、傑作ノンフィクション。
目次
プロローグ すべては電信柱からはじまった
第一章 ミドリさんと坂の上の職人屋敷
第二章 原風景への回転扉 ルーツを追う旅 北海道篇
第三章 勇敢な女横綱、厨房に立つ
第四章 森の中の事業集団 ルーツを追う旅 ものづくり篇
第五章 電信柱の突き出た家と六尺の大男
第六章 田んぼの中の蜃気楼 ルーツを追う旅 新潟篇
第七章 ミドリさんと電柱屋敷の住人たち
第八章 からくり部屋の秘密
エピローグ ここから旅立った北海道移民たち
文庫版あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっちゃん
2
表紙とタイトルを見て購入。一度取り壊される前に見たかった。北海道の家も平塚の家も。2017/05/05
鼬
2
素材であるところのミドリさんは最高に魅力的であるが、調理人であるところの著者の腕は今ひとつ。初の著作のようなのでやむを得ないといえばやむを得ないかとは思われる。あとはとにかく読んでいる間中、家の写真がもっと見たいと思わずにはいられなかった。記録として撮影したものがあるなら是非とも写真集も出してほしい。2015/06/18
Ken Wada
2
人に歴史あり。2015/06/16
数奇屋
1
挿絵で図解とかあったらいいな2018/10/20
勝丸
1
帯の電信柱の突き出た家に惹かれて購入。人に歴史有りを体現するおばちゃんの物語でした。家がもう取り壊されているとの事、残念です。2017/02/14
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