死せる王女のための孔雀舞(パヴァーヌ)

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死せる王女のための孔雀舞(パヴァーヌ)

  • ISBN:9784835448251

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内容説明

【佐藤史生コレクション1】坂田靖子氏・竹宮惠子氏 推薦!
あらすじ「あき家になっている祖母の家で雨宿りをしていた奇妙な青年“雨男”と出会った七生子。青年から、幼い日の七生子を知っているという思いがけない告白を受け…。」
多感な少女の揺れ動く心を描き、読者の共感を得た人気連作“七生子シリーズ”のほか、代表作『ワン・ゼロ』の原型となった「夢喰い」、そして貴重な単行本初収録となる「マは魔法のマ」「一角獣にほほえみを」の2作品を収めた豪華作品集。
巻末には、24年組の拠点で“女性版トキワ荘”ともいわれる「大泉サロン」の主宰者で、長年親交の深かった増山法恵氏による解説を特別収録。

著者について「2010年4月に急逝した漫画家・佐藤史生。 「別冊少女コミック」からデビューした後、SF、ファンタジーの要素を巧みに取り入れた作品を多数発表するも、2000年に刊行した『魔術師さがし』(小学館)以降は新作が発表されていませんでした。 佐藤氏は、1970年代に現れ日本の少女漫画界をリードした少女漫画家たち、いわゆる “24年組”に対して、年齢や作風から“ポスト24年組”の一人として数えられている作家の一人ですが、少女漫画の枠に当てはまらない独自の世界を築き上げたことで、漫画ファンの記憶に長くとどまり続けています。」

収録作品 :雨男/死せる王女のための孔雀舞(パヴァーヌ)/さらばマドンナの微笑/我はその名も知らざりき/夢喰い/あとがき/マは魔法のマ/一角獣にほほえみを/解説(増山法恵)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

neimu

24
鬱々と過ごしている毎日。若かりし頃の感受性がこの本の中から蘇ってくるような気がする。それよりも禍々しい程に神秘的な、もしくは2度々過ごせない学生時代が、理想の青春が、秘密めいた冒険や恋愛が身近にあるような気がして、哀しい気持ちで笑いたくなる。この作品を書いた人は、もう、とっくに、いないのだ。なのに作品世界は依然として強い力で私を引き込む。何故こんな風に描けるのだろう、描いたのだろう、思い描いたのだろう、その若さと創造力に嫉妬し、憧れる。失くしたものを慈しむような気持ちで読んだ。2017/07/05

ぐっち

21
先週、別の本のコメントに佐藤史生さんの名前を出そうと検索したら、亡くなられているのを知ってびっくり。今週、復刻本が出てるのにまたびっくり。私はそんなに熱心な読者だったわけでもなく、文庫で「ワン・ゼロ」と「夢見る惑星」と、あと「グレープフルーツ」で見かけたような…程度なのですが、この作品集面白かったです。全然SFじゃなくて、絵を書くのがとても好きな女子高生とおさななじみの先生の読み切り連作…と書くと少女マンガに星の数ほどありそうですが、そんな感じじゃなくて、この2人の関係とても好きです。2012/05/13

珂音

17
復刻版が来ました。ポチして良かった~~~~~♪ 未発表だった2作品、未熟だけど勢いがあって、この元気なマンガが後にあんなに静謐な、端整なマンガになるんだと凄く興味深く読みました。この後も佐藤氏の作品が復刻されるらしいけど追いかけてしまいそうです。 2012/04/18

neimu

13
亡くなられた途端に復刻本かと思わず買ってから、レジで1400円は高い!と思ったものの、勢いで購入。リアルタイム読者としてはそれほどのファンではなかったのだが、世代的に懐かしさの方が先に立ってしまった。あの雰囲気を恋い慕うファンも多いから復刻本なのだろうが、いやはや、しみじみと自分の年齢も振り返った春の宵。2012/05/14

ほうじ茶子

12
初めて読む佐藤史生さん。復刊されててありがたいコレクションの短編集。絵の上手い大人びた女子高生、七生子が主人公のシリーズ4篇と代々秘仏を継承するお家のお話「夢喰い」。「夢喰い」はあらすじや題名からおどろおどろしい話を想像するけど、ちょい不思議なくらいでとても好き。そして巻末には同人誌に発表された短編2篇も収録。SFもの。タッチが竹宮恵子さん!で懐かしく思える。増山法恵さんの解説にうるうる(涙)。2024/04/27

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