内容説明
根室本線の厚岸駅を出発した快速ノサップ号が門静駅をすぎたあたりで脱線転覆した。一ヶ月後、まったく同じ脱線転覆事故が再び起こった。二人の運転士は、前方に強烈な閃光が走り、目が眩んで急ブレーキをかけたと話した。二度目の事故では、東京のルポライター杉浦重夫が死亡。JR北海道に脅迫状が届き、十津川警部が捜査に乗り出した。だが、浮上した容疑者には完璧なアリバイが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桂 渓位
6
短編集。恋と復讐の徳島線と神話の国の殺人を続けて読むと、十津川警部のメンタルが心配になります(^^;2020/03/28
fumikaze
5
「JR周遊殺人事件」北海道から九州まで6ヶ所でおこった殺人事件にからむ短編集。場合によっては犯人が判っても十津川警部は追い詰める事をしなかったり、最後まで相手が犯人でないことを願っていたり、という人情に厚い面を見せている。そのせいか、人は些細なことで悪事に走り殺人事件になってしまうこともあるけれど、それだけでは無いはず、という何処かに希望が残る気持ちになれる。2015/11/10
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
4
2015年 7月19日 初版2020/10/04
Takahide✈Yokohama
2
久しぶりの西村京太郎。貨物を除くJR各社を舞台とした作品を集めています。内容は相変わらずで簡単に崩れるアリバイや都合よく出てくる真犯人で溢れています。2018/09/06
義輝仮面
2
【評価:★★★★☆】各JR毎の地域を舞台にした短編集とは。 短い話故にさっくり読める。 東北新幹線が東京まで伸びたばかりという文に時代を感じる。2017/03/31