内容説明
犯罪被害者の問題を真っ向から取り上げた衝撃作『風紋』。その7年後を描く。――母を殺された真裕子。新聞記者・建部。父が殺人者となった大輔。3人を中心に、それぞれに関わる人間の姿を余すことなく活写する。『風紋』に勝るとも劣らない心理描写に慟哭必至の大作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kei302
57
真裕子には建部がいてくれたのに、小学生の大輔には誰もいなかった。妹の絵里しかいなかったことに胸が張り裂けそうになった。大輔が真相を知ったときの息が詰まりそうな場面やラストシーンの大輔の決意の言葉があまりにも、あまりにも辛い。再読の醍醐味を味わえる大作。香織がどうこうだとか、犯行や動機があやふやだとか、どんでん返しどうしたとか、ミステリの要素が希薄とか、そんなものはどうでもいいのです! でも、タイトル「晩鐘」の意味が分かりません。どなたか教えてください。2020/07/28
ユザキ部長
48
ずっとモヤモヤが心の奥底で蠢いていて、気持ち悪く吐きそう。けれど、実は窓ガラス一枚向こうには少しだけ接点のある現状と違う世界があるのでは?夢見てた。身体が弱い妹に見破られた汚れの正体。明かされた真実。悲劇の連鎖を止められた人達と、巻き込まれた人達。寂しい閉じ方。2023/03/10
坂城 弥生
42
考えてみたら、彼はまだ小学生だったのか…2021/07/19
アーモンド
42
何とも辛すぎて、しばらく涙が止まらなかった。この本の結末を知って、風紋に戻って読めるかちょっと不安です…2016/08/14
harupon
39
ついに読み終えた。「風紋」「晩鐘」あの殺人事件を追った新聞記者建部が被害者加害者家族のその後を取材し、関係者を仮名表記で連載記事「連鎖」として出した。当時幼稚園児だった加害者の長男大輔に、こんなにも凄まじい連鎖がふりかかろうとは。ラストシーンは、重く辛かった。ここまで悲劇の連鎖の物語、フィクションだけど、現実にも似たようなことは起こっているだろう。人は絶対に罪を犯してはいけない。はぁ…凄かった。https://ameblo.jp/haruenonikki/entry-12734312230.html2022/03/28
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