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内容説明
幼児のような万能感や自己愛を引きずる。異性より親が好きで、いつまでも親離れしない。周囲には認められたいけれど、そのために努力するのは面倒で、日々ささやかに幸せに暮らせればいい――今、そんな、子どもの心のまま人生をあきらめきった中年のように生きる若者が増えている。なぜ先進国の中でもとりわけ日本で、このような変化が起きているのか? 子どもから青年までの若年世代を30年以上ウォッチし続けた精神科医による、衝撃のレポート。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とろこ
70
「最近の若者は…」という嘆きは、メソポタミアの時代からあったらしい。本書でも、精神科医である著者が、現代の若者が抱える心理を、臨床例と時代背景を鑑みながら考察している。解説されている心象風景は、自分と重なり合う部分も多く、耳が痛かった。しかし、当てはまらない点も少なくなかった。共感したのは、エネルギーが弱くなっている、という点。違和感を覚えたのは、「症状を明確に出すだけの悩みぬく力がなくなった」という点。古典的症例と比べて、現代的な症例が、苦しみが少ない訳ではないと思う。読みやすい本ではあった。2019/01/04
ふぅわん
66
【今時の若者とは】臨床心理士の著者の視点で考察された作品。ここでの若者とは何歳まで⁈私の世代が違うからこそ感じる矛盾もあるけれど「心の健康・強さは4歳から10歳の養育で決まる」とある。どんな養育書にも書いてあるような気もするけれど、たしかに大切。また幼児の時から、子供だけど大人扱いした視点で養育してあげた方がいい。大事にされすぎて大人になった人が増えてる気がする。指示待ちする若者、エネルギー低下しちゃうよ。若さゆえのエネルギー出しちゃおうよ。新社会人にはキツメの本かもしれないけど読むのはアリかも。2019/05/12
えんちゃん
65
タイトルに惹かれましたが精神科医による若者批判でした。時代が変われば人間の性質も変わるでしょうに。この社会問題の根本はそもそもこの社会構造をつくった過去人間の責任だと思うのです。反省すべきは若者ではなく我々大人。逆の意味で大変勉強になりました。2021/04/29
壱萬参仟縁
44
立ち直ろうとする力、悩む力が落ちている(12頁)。姜尚中『悩む力』集英社新書 を想起した。先生、コーシロ、アーシロと子供の頃から言われていたのに、突然、気を利かせろはムリ、指示待ちなんです、と(13頁)。それはそうかもしれないが、著者はカウンセラーの卵にそれはないんでは、と違和感、疑義を呈される。車は欲しくない、コスパには敏感(49頁~)な若者。ミニマリストが取沙汰される背景に注目したい。高学歴神話が生んだ悲劇(96頁)。私も一信者でこんな人生になってしもうたね。幻想は捨てないといけない。2016/01/19
マエダ
40
いつまでも親離れせず、遊び気分を抱き、ファンタジーの世界を好み、未熟な自己中心性を抱き、友達からの承認を求め続ける など子供のままの生き方をする。その一方、リスクを避け、今の生活レベルを守り、家族だけを大切にし、上から言われたことには反抗せず、わくわくすることよりもゆったりできることを望み、何よりも居心地の良さを大切にするという。2023/10/08
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