内容説明
私、桜井智花が働く花屋には、時々不思議なお客様がやってきます。渋い色合いの花束にまるでそぐわない派手なリボンを選ぶ男性。アマリリスの歌の歌詞をたずねにきた男の子……。そんな小さな謎を一緒に暮らす小説家の嘉信さんに話すと、彼は意外な推理を語り始めるのです。それが、素直にうなずけない話ばかりで──。ほろ苦くて、でも温かい、連作恋愛ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
七色一味
63
読破。『ハートブレイク・レストラン』に続いて松尾由美さん2冊目。この先お気に入り作家さんになるかどうかが問われる(そんな大仰な話ではないけれど)作品となりましたが──う~ん、これも何か物足りなさが…。なんだろうなぁ~。2013/05/26
hirune
57
花屋に勤める女性と小説家の男性が同棲してて、ちょっとした謎解きがあるお話し。主人公のどちらにも魅力を感じないなぁ^^;一言で言うと面倒臭い人たちだ。一緒に暮らしていても話していても全然共感し合わないし楽しそうじゃない。。別れようとどうしようとどうでもいいや〜って思っちゃった。謎解きもミステリーとしてはふんわりし過ぎてて、残念ながら好みじゃありませんでした。 2017/11/23
takaC
55
なんとなく消化不良だった。ここに登録するのにあたって初めてじっくり表紙絵を見たけど、本を読んでいて自分が思い描いた二人のイメージはこれとはかなり違う。嘉信さんなんて名前のせいで徳川慶喜のイメージだったし…2012/03/20
優希
44
花屋に勤める彼女と小説家の彼氏の恋愛日常系ミステリー。彼女が職場であった不思議な出来事を語りながら謎解きをしていくのですが、陰鬱すぎると思いました。謎解きよりも謎そのものを楽しむために物語があるような雰囲気を感じますし。結末が描かれないのは意図的なものでしょうか。消化不良です。2025/07/27
ジンベエ親分
41
何となくベタ甘の恋愛小説かと思って後回しになっていたのだが…。やはり松尾由実にハズレはなかった。花屋に勤める智花が店で起きた不思議な出来事を同居する小説家で恋人の嘉信に話す、というフォーマットの連作短編なのだが、最初の頃は嘉信のあまりに陰気で無理やり感の強い推理に辟易する。そして同時に2人の間に流れる微妙な空気にも気づき、この2人、別れるんじゃないか?と思いながら読み進めると…。章ごとに智花と嘉信が交互に語り手になるのだが、その文体が同じ作家とは思えないほど違うのに感心した。上手いなぁ。最終話は拍手?2018/10/17
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