内容説明
『もし深夜に子供がドアをノックしても、絶対に開けないで下さい』 ホラー小説レーベルの編集者・西任結は、子供の喘息を憂い地方への引っ越しを決めた。だが、そのマンションでは奇妙な出来事が多く起こる。川に浮かぶ幾つもの紅い流し雛、不自然に多い空き部屋、「よそ者は出て行け」と怒りを露わにする老人、そして掲示板に貼られた謎の掲示――。 結は「新居がいわくつきだったら教えて下さい」と告げた若きベストセラー作家・真木夢人に相談を持ちかけるのだが、事態は一向に変わらず。そして、ついに住人の子供が奇怪な死に巻き込まれ――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
41
電撃文庫で連載されているノロワレの番外編は夢人が過去に関わった呪いの話。いやー、グロさは控えめながらも恐怖を煽る展開の数々は見事ですね。静かに迫ってくるこの感じはやっぱりたまりませんわ。可愛らしい子供たちが次々と無残な死を迎えるとか甲田さんの鬼畜具合が光ってますね。上巻という事で舞台設定の説明及び、人物紹介中心になりましたが、下巻でどんな悲劇が待ち受けているのか今から楽しみで仕方がありません。本編の方も読みたいので次は本編、外伝の同時刊行とかしてくれたら最高に嬉しいんだけどね。2015/06/29
そのぼん
30
かなり前に購入して置いたままの状態だったので、前作をすっかり忘れていましたが、問題なく読み進めることができました。タイトルに出てくる真木夢人の目線で進んでいくのかと思いましたが、違いましたね。本作では出版社に勤めながらシングルマザーとして息子を育てている女性が物語の中心人物となっていました。息子が喘息を患っていることが発覚したため、空気のよい場所に引っ越しすることに。二人が引っ越した先のマンションには奇妙な違和感が付き纏い…。まだ上巻なのでなんとも言えない感じです。早速、中巻を読もうと思います。2020/06/14
白火
17
発売日に入手したのに今まで読めてなかったので中巻発売の前に慌てて読む。何時も通りの甲田節難うございます…！まだまだ序の口って感じで続きがどうなるかわくわくしてる、宣言通り番外では容赦なく人が死ぬなあ。現象的にはMissing寄りのことが起きてる感じ…うむ、克己君が見ているものは一体何だろう。怪奇現象は流し雛を拾ってしまってるせいか？あ、本編も打ち切りコースは勘弁してください続きを読みたい。2015/09/13
アウル
17
待ち望んでいたノロワレの新刊が電撃文庫ではなくＭＷ文庫で発売。外伝といった感じなのかな？夜に読まなくて正解だったわ読んでたら確実に嫌な夢みてたわ。相変わらずの表現の仕方でゾクゾクとさせられる。下巻での話の核心がどんな内容か非常に気になるので早く出てくれないかな。2015/06/26
幸音
16
電撃文庫からＭＷ文庫へ。若きベストセラー怪奇作家夢人の元担当･結視点。上巻なので怖さのメインは下巻かと思いきやそんなことはなかった。本編の「ノロワレ」はコンセプトが『いのちをだいじに』だけど、これは過去編なので無視されて次々に子どもが死ぬ。張り紙に書かれていた、深夜に子どもがノックしてきて開けたら一体どうなるの。ラストで夢人が「呪いは意思のブラックホール」と言っていたけど、今回の場合だと何が引力になり得たのか、謎解きに期待。結の一人息子の克己がひどい目に遭いませんように。下巻を早く読みたい。2015/07/07
