内容説明
関ヶ原の合戦から十年。大坂の陣を前にして、世は徳川と豊臣との最後の決戦の時を迎えようとしていた。かつて豊臣方の小西家に仕えていた彦九郎は、朱印船による南洋貿易を営む商人となっていたが、シャムの都アユタヤの拠点から行方知れずとなった盟友を探すため、自ら海を渡る。当時の南洋には、海賊船が出没し、大筒を積んだオランダやポルトガルの船が跋扈していたが、彦九郎がそこで見たものとは──。歴史海洋冒険小説大作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
23
挫折 戦国時代にたくさんの日本人が海外で商売してたなんて全然知らなかったので、読みたかったんだけど話が進まないし面白くなくて挫折。2016/01/10
ハッチ
22
★★★★★関ヶ原の合戦後、商人となった侍が友を探すべくアユタヤの地に向かうが、そこで高鉄丸という巨大な戦艦に乗るハメにになるというストーリー。海戦が面白く、27門の大砲を斉射する場面は壮絶だ。血がたぎるようで面白かった。2015/09/02
まさ影
21
読む前は「岩井三四二ファンだけど、海洋冒険小説ってどうよ?」と思ってましたが、イヤイヤどうしてさすがに達者なもんですなぁ。ことに海戦シーンが迫力ありました。 あと、伝蔵不憫なり。2015/09/25
カツイチ
16
操船のようすや海戦のシーンがいきいきと描かれていて面白かった。しかし、登場人物の内面がわからず、途中モヤモヤするところもあった。とはいえ、兵員や武器弾薬のやりくりに頭を悩ます総大将の姿などこの著者らしい(絶対に経済的物理的裏付けを無視しない)。最後は驚きのどんでん返しと壮絶なスペクタクル。読み終えて思ったのは、案外とこの時代が国際的だったこと、そして、岩井三四二はこのネタをどこから思いついたのか?ということ。2015/11/19
makka
15
太閤の遺命によりシャムでガレオン船を造り豊臣復権を狙う日本人たちと手を貸す宣教師たち…ありそうな構成に巧さが光る圧倒的スケールの海戦もの。同時代、シャム在住の日本人といえば山田長政!...登場しませんでした。2015/10/31
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