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内容説明
空洞化する将軍・天皇・守護職、激化する応仁・文明の乱。激動の15世紀半ばを活写する。幕府と朝廷の体制はいかに崩壊したか。無力な青年将軍。策動をくりかえす近臣たち。「辞めたい」と口にする天皇──。応仁・文明の乱など激動する十五世紀半ば、「権威」から「権力」へと、時代の転換する様相を描き出す。(講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
25
形式から実体へ移行していく過程を天皇、将軍、守護の観点から解説しています。特に天皇に関する部分は全然知らなかったので面白かったです。義政の迷惑な無能さも印象に残りました。2025/06/04
Kiyoshi Utsugi
25
人々の思考が「先例」あるいは「形式」から「実体」を重視するものへと質的変換が起こった十五世紀半ばを戦国への転換期とするというのが、著者の主張です。 その主張の根拠をいろいろな事例によって示しています。 意外と知らなかったことが出てきました。 出雲の尼子氏も元は守護代で、守護は京極氏で同じ近江源氏佐々木氏の一族だったのですね。 確かに尼子氏発症の地は、滋賀県甲良町でした。2020/07/18
mitei
24
新書なのにすごく学術的な感じの一冊だった。現代の日本も行き着く先は室町時代の様な国内がバラバラになって行くような気がした。2011/07/24
無重力蜜柑
13
応仁の乱を中心とする15世紀半ばを、日本の中世の終了つまり戦国時代の誕生として概観する本。筆者はこの時代の趨勢を「権威(形式)から権力(実体)へ」と端的に言い表している。それは天皇、将軍、幕府、各国守護から成るシステムの崩壊であり、先例主義という中世日本の精神の崩壊のことであった。公家は困窮によって儀式の実施というレゾンデートルを失い、将軍位は政争の道具と化し、内紛に明け暮れる幕府は統一意志を示し得ず、守護職は有名無実化して守護代や国人層が実効支配を行なう。社会がひたすら秩序を失っていく様はまさに末法だ。2024/08/04
ごん
12
よくインターネットの記事を読んでしまう渡邊大門さんの著作を見つけたので手に取って読んでしまいました。戦国の終わりは大阪の夏の陣ですけど戦国の始まりはいつなのかと聞かれるとハテと首をかしげてしまいますが(応仁の乱?)、著者によれば中央における幕府と朝廷、地方における守護の権威が長い内訌の末に崩壊した15世紀半ばではないかとのことです。形式から実体、権威から権力への変化が戦国時代の幕開けになったということですね。戦国時代好きにはおすすめの一冊です。2023/01/07
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