講談社学術文庫<br> スッタニパータ [釈尊のことば] 全現代語訳

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講談社学術文庫
スッタニパータ [釈尊のことば] 全現代語訳

  • 著者名:荒牧典俊【訳】/本庄良文【訳】/榎本文雄【訳】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 講談社(2015/08発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062922890

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内容説明

かくしてひとり離れて修行し歩くがよい、あたかも一角の犀そっくりになって――。『法句経(ダンマパダ)』とともに原始仏典の中でも最古層とされる『スッタニパータ』。最初期の仏教思想と展開を今に伝えるこの経典は、釈尊に直結する教説がまとめられ、師の教えに導かれた弟子たちが簡素な生活のなかで修行に励み、解脱への道を歩む姿が描き出される珠玉の詞華集である。2400年前の金口直説を平易な現代語で読む。(講談社学術文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中玉ケビン砂糖

55
ドイツ哲学っぽい用語でも使わなきゃ言い換えができない……という苦労も窺えるが、大分読みやすくなった。「犀の角」の節にはニヒリズム的なものとの親和性も感じるが、さらに印象に残ってやまないのは「というかそのイズムも捨てよ」という(俄かには感得しがたい)ブッダの回答だ。安楽の境地に達するにはどうすればよいか、という行者の求めに対して「(相互主体において)認識しない、誤認しない、認識しないのでもない、認識を超克(or消滅)するのでもない(ゆえにこの文脈で便宜的に置かれた『主体』もないことになる)」と説く。2022/03/07

テツ

27
宗教とは馬鹿にしたものではない。ある程度発達した人間なら誰しもが直面する生きていること自体への苦悩。そしてその果てに辿り着く「なぜこの私は生きているのか」という問い。そうしたことに理由づけをして人々を救済するために存在している。胡散臭いのは宗教そのものではなく、そこにまとわりつく人の欲だ。全て捨て去ろう。可能な限り全てを。一切に執着することなく、ただ個として存在していこう。救われるための方法ってシンプルなんだよな。それをやり遂げるのはなかなか難しいのだけれど。2019/12/13

世話役

17
岩波文庫『ブッダのことば』と底本が同じだが、前書が脚注などで視覚的にかなり読みづらいのに対し、本書はレイアウト面がたいへん読みやすい作りになっており、地の文にすっと入っていける。訳文も中村訳と比べて遜色ない。訳書としてはこちらをお薦めする。2015/04/16

ホシ

15
『ダンマパダ』とともに最古層に位置づけられる本仏典。4章・5章はやや難解だったが、1章~3章は仏教の基本的な教義が詩的な響きをもって語られる。その言葉は力強くも静謐で、一時の間、波立つ私たちの心に平穏をもたらしてくれる。なるほど、大乗仏教はたしかに表層的には変質してしまった。とはいえ、釈尊の「一角の犀のように独り歩め」と親鸞の「彌陀五劫思惟の願をよくよく案ずればひとえに親鸞一人がためなりけり」という言葉が、私にはどこか相通じているように思えてならなかった。自身のこの上なき愚鈍さを改めて思い知る一冊。2017/05/07

はちめ

8
現代語訳ということで読みやすい部分も多いが、仏教特有の漢語ややや意味不明の用語もある。例えば「過去から漏水してきた輪廻的存在の潜勢力」など。中村元氏の著書のセカンドオピニオンとして読んだが、サードオピニオンを探そう。☆☆☆☆2020/02/29

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