内容説明
1970年代、あの時代の熱はどこにいってしまったのか。南米バルパライソ、極楽谷と称される海辺の町から“わたし”のもとに一通の手紙が届く。学園紛争に引き込んでしまった友人が死んだという。さいはての地で娼婦の稼ぎで生きてきた男の軌跡を辿(たど)る“旅”にわたしは出た――。あの時代があざやかによみがえる短編集。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi Tanohata
15
村田諒太が日経で紹介していた作家。私の生まれ1960年代から70年、ベトナム戦争、連合赤軍、浅間山荘の時代。作者の実体験に基づくフィクションで、彼と彼の古い友人の過去から現在に至る絡みを語る短編集。勿論、女性も絡む。確かにあの時代は破天荒だったと、子供心に感じていた私がこの一冊と絡むことに。2018/04/26
雨猫
9
お初の作家さん。最初の1冊にしてはチョイスを間違えたかな。70年代の学生運動を経験した作者と思しき50代の男が当時の知り合いの元へ旅に行く6つの短編集。男の後悔や感傷が綴られる。学生運動にも男のそういった感傷にも疎いのでイマイチ入り込めなかった。しかし抒情的過ぎない筆致は良かった。次は長編にトライしたい。☆3つ2015/10/10
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