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内容説明
歴史の中で誰が本当の英雄なのかを見極めるポイントは、「その時代においては何が常識で、何が非常識なのか」見極めることです。戦国レースのツートップ、織田信長も毛利元就も当時の人々にとっては非常識な人でした。今、私たちが彼らにそれほどの非常識さを感じないのは、彼らが非常識なことを行い、日本人の価値観を作り替えてしまったからなのです。歴史から真実を汲み取るためには、今の自分たちの価値観や感覚で史料をみるのではなく、当時の人の感覚で見ることです。――本文より抜粋道鏡、平将門、足利尊氏、彼らは日本三悪人とされた人物たちです。しかし、現在ではその評価は大きく変わっています。このように正史は常に正しいと思っていると、歴史の真実にたどり着くことはできません。むしろ正史の矛盾を追及していくことこそ真相への近道だと著者は語ります。歴史を学ぶだけでなく、自分で考え推理する力を養う特別授業。天智天皇から毛利元就まで、「間違いだらけの人物像」を覆す!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とん大西
113
(^_^;)…随分と久々のレビュー更新のような気がします(ちびちび読んでたんやけどね)。井沢さんのこのシリーズ、相変わらず定説を斜め45°ぐらいの視点でブッた斬ってくあたりは痛快で興味津々でエンタメ感に溢れてます。教科書を彩る史上の偉人悪玉善玉英雄。「公の歴史書では○○って明記してるけど、当時の価値観や概念からすると案外●●だった可能性が高いんじゃね?」-などと従来のイメージを転調させたり逆転させたり。穿った見方もご愛嬌。とりわけ天智天皇や持統天皇の章は面白かったです。古代ロマンも吹っ飛ぶ骨肉の妄執です。2019/09/11
ソラ
14
逆説の日本史の復習のような感じ。ただ一から逆説の日本史シリーズを読むのもなかなかなのでよくまとまっててちょうどよい。2021/04/24
かいりゅ
6
逆説の日本史シリーズを読んでいることもあり、復習のため、少し寄り道して読んでみた。文体は講義のような文章で読みやすく、逆説の日本史を思い出しながら、知識の習得を確認しながら読んだ。この巻は悪人英雄編となっているが、悪人ではなく歴史を変えた英雄編と言っていいのではないか。2015/04/16
へいがぁ
6
井沢式「逆説」的人物論。他のシリーズで取り上げれていた人物も多かったのですが、逆に既刊ではほとんど記憶にない人物も出て来ましたので新鮮さも感じました。2015/03/05
にく18
5
ノンビリ読んだ。十四名の英雄or悪人?を、井沢元彦が語る本。現代目線で歴史を見てはいけない、は共感する。語り口調で読みやすかったです。井沢元彦、もう小説書いてないのかなぁ。書いてたら誰か教えてください。2019/02/02