内容説明
“旋律士”――。 それは生まれながらにして旋律器官と呼ばれる特殊な紋様を身体に刻み、その器官から“音楽”を生み出すことのできる特別な存在。 戦乱終結から15年、不平等な条約により騎士団を解散させられた王国にあって、貴族達が血眼になって欲する権力の象徴は「楽団」を抱えることであった。 類まれなる才能を秘めながらも上手に音を操れない落第音学生の少女コハクと、貴族ご用達の有名作曲家・ヂェス。音楽祭で出会った二人の運命は、やがて大国が争う新たな戦乱へと巻き込まれていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いーたん
36
アニメ映画を観てるような感じでした。ようするにどっかで観たこと(読んだこと)がある展開です。一巻完結とのことで、主要人物たちの心情や背景が浅く薄い印象もあったけど、アニメ映画約2時間を観てると思えば、こんなものかと。。。できれば上下巻くらいで刊行してくれていたらより面白かったと思います。2014/10/04
まりも
24
作者の前作が好みだったので購入。頁数が分厚い割にあっさりとした展開だったというか説明に頁を使いすぎたせいで展開が読みやすいものになってしまったのは残念。そのため途中で読むのがしんどくなった。ただ世界観、キャラは非常によくできているしヂェスとコハクのコンビはすごく好きだったので惜しいです。音楽を戦争に絡めたりと発想はよかったと思います。とりあえず次の作品に期待してます。2014/05/15
シュエパイ
22
歴史と音符の間に隠れたメッセージを歌い上げよう、と。あぁ、なんかすごく楽しかった!酒場で即興曲を奏で踊るシーンが楽しくっていいなぁ♪新しい国で二人が旅する続刊を期待するのです2014/06/25
ホシナーたかはし
16
面白かったのですが、せめた上下巻に分けてほしいですね。厚いし重いし、もう少し内容が足りません。面白かっただけにちょっと残念なところがあります。ヒロインはジルバ?2014/05/21
1_k
15
書き方が良くあるラノベと違ってイレギュラーだが、ファンタジーとしてよく出来ていた。読後感は悪くない。ただ、長いな。音楽描写は、やはり杉井光には一歩も二歩も劣るのが、音楽が主要素なので残念なところではある。2014/05/23