内容説明
二千年以上も昔、秦の始皇帝の命を受け、不老不死の薬を求めて旅立った徐福。在野の徐福研究家である観光会社の社長が、東京のホテルの一室で殺害された。十津川警部は、現場から姿を消した、徐福研究の第一人者で大学准教授の木村修を追って、「特急ワイドビュー南紀」で、徐福上陸伝説の残る南紀新宮へ向かう。古代の伝説に隠された秘密に十津川警部が挑む、長編トラベルミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かずお
1
徐福伝説に関することが主に書かれていて、推理は多くはない。ただ推理小説好きで、歴史好きなら、面白いと感じると思われる。2016/08/02
志村真幸
0
2013年に出たノベルス版の文庫化。 十津川警部の活躍する長編ミステリである。 しかし、読みどころは少ない。物語の筋や展開には疑問を覚えるし、とんでもない真相には開いた口が塞がらない。登場人物の魅力も乏しい。 中盤からの国際スパイものへ展開は、どのように受け止めればいいのか、戸惑ってしまう。 たいへんつらい一冊だった。 2023/10/06
Moish
0
何年か前に訪問して、由緒ある神社の数々やエメラルドグリーンの海、熊野川に魅力され、好きになった新宮。そんなきっかけで手にした本作。構成が荒く捜査のリアリティもない。残念だな、と思いながら中盤に至ったところで、思わぬ方向転換が。ちょっとだけ感心。ただ、全体として不完全燃焼。せめて、旅情や時刻表トリックがあれば。。。2019/02/20