内容説明
日本人自身による日本語の研究が立ち遅れていた時代に、生涯を日本語のために棒げ、その解明に努力した外国人が数多くいた。サヴィエルの日本上陸から、幕末のホフマン、ヘボンまで、蘭学者・長崎通詞との交流をまじえながら、外国人による日本語観察・研究の歴史を描く。
目次
第1章 キリシタンの世紀と日本語の世界(サヴィエルと日本語;A.・ヴァリニァーノと日本語;I.・ロドリゲスの日本語学;日本語の構造と助辞;日本語、その品詞分類;日本諸国の方言、観察と記録;日本語の真髄・敬語の探究 ほか)
第2章 オランダ人とその日本語学(オランダの東洋語研究;出島の商館長と日本研究;シーボルトとホフマンの出逢い;D.・クルチゥス『日本文法試論』 ほか)
第3章 J.J.ホフマンとその日本語学(ホフマンと『日本文典』;日本語文法と語源研究 ほか)
第4章 19世紀ヨーロッパの東洋学者と日本語学(ヨーロッパの東洋学者たち;L.・ジェスとL.・ロニーの日本語学 ほか)
第5章 幕末、宣教師と日本語研究(幕末の日本とアメリカ人宣教師たち;S.R.・ブラウンと生きた日本語観察;聖書の翻訳と語学教育;J.C.・ヘボンと和英辞典の編集 ほか)