新潮文庫<br> 闇の伴走者―醍醐真司の博覧推理ファイル―

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新潮文庫
闇の伴走者―醍醐真司の博覧推理ファイル―

  • 著者名:長崎尚志【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 新潮社(2015/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101268514

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内容説明

元警察官の“探偵”水野優希がコンビを組んだのは、容貌魁偉、博覧強記、かつとても感じの悪いフリー編集者・醍醐真司。巨匠漫画家のスタジオに残されていた、未発表作品の謎の解明を依頼されたのだ。やがて、この画稿と過去の連続女性失踪事件が重なりはじめ――。『MASTER キートン』など数々のヒット作を手がけてきた著者が全ての力を注ぎ込んだ、驚天動地の漫画ミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

114
漫画界のリアリティが強く印象に残りました。解説では漫画界のリアリティではなく、「キャラクター」、「プロット」、「漫画の凄味」これらそのものの魅力が本書の価値であるとのことですから、当方は再読する必要があるようです。2016/10/02

ゴンゾウ@新潮部

105
漫画原作者の作品だけあって業界のことがとてもリアルで面白かった。ドラマはまだ見ていないが松下奈緒さんと古田新太さんのイメージがシンクロしました。2019/03/09

ehirano1

100
再読。本書は読み方によっては「漫画界のリアリティを用いた自己啓発ビジネス書」としても読むことができるのではないかと思いました。「プロとしての仕事への取り組み方」、「弟子(部下とも置き換えることは可能だと思います)の育て方」、「否定のみではなく対案を」、「組織の枠に収まりきれない人達への理解」等々、随所に感じることができます。ちょっと功利的かもしれませんが、こういう読み方も面白いと思いました。2016/10/11

Bugsy Malone

78
漫画家の浦沢直樹さんや伊藤潤二さんとのコンビで知っていた著者のシリーズ第一作。数々の名作漫画を手掛けた長崎尚志さんの事だからさぞかし面白いだろうなと思って読んでみたら、これがことの他面白かった。漫画をkeyにした謎解きの過程も際立っていたし、漫画についての蘊蓄や漫画編集者の実態もとても勉強になりました。読み終わる直前にドラマ化された第1話も観ちゃいました。2作目は「邪馬台国」らしいのでそれもまた楽しみ。2019/09/20

KAZOO

63
浦沢直樹さんのコミックの原作にほとんどかかわっている長崎さんのミステリーです。主人公のフリーの漫画編集者のプロフィールに惹かれてしまいました。容貌魁偉、スナックやせんべいばかりを食べているが部屋はきちんと整理整頓されていてと面白いキャラクターです。漫画界の内情などがよくわかりました。若干折原一さんの作品を読んでいるような気分になりました。2作目が出たようなので文庫になるまで待ってみます。2015/04/25

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