内容説明
日本国内8万余りある神社の中で、最上位の一宮。
それらの祭神や社殿形式はもとより、往時の時代背景から、古代一宮の姿に迫る!
「一宮めぐり」を終えて改めて確信したこと……
それは多くの「一宮」の祭神が、元を遡ればほとんど
例外なく、各地で祀られていた原初的な自然神で
あったということだ。八百万の神である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kavi
4
神社が好き。古事記も好き。能もみるし、神楽も好き。なんだけど、これはまだ私には早すぎたのか。神社に祀られている神は創建当初と違う神様だったりするから、事実検証するのはあんまり。それよりもその地にどんな歴史あって、どんな厄災からまもりたくて神さまを祀ったのかの土着信仰なところが好き。「真実は事実の敵なり」。2017/06/03
田中峰和
0
63歳の定年退職を機に始めた趣味が、古事記の勉強とお能の稽古だった著者。古事記の勉強から一宮めぐりという発想が出てきたそうだ。大前研一曰く、現役のうちに20くらいの趣味を見つけておかないと、リタイア後の時間を持て余すそうだ。元々一宮とは皇位継承権が一番目の皇子のことで、そこから国中一位の神社を一宮と呼ぶようになったらしい。古事記を勉強するくらいの著者だから、一宮に関しても書籍や文献を読み漁った。一人ではなく夫婦で巡ったのも微笑ましい。その体裁は、全37回に分けた紀行文。宿泊所や食事処も記録され楽しい一冊。2015/10/25