内容説明
初めて「源氏物語」に出会ったのは13歳のとき。千年の命を今に伝える〈王朝ロマン〉の面白さに取り憑かれて半世紀以上。源氏物語完訳をライフワークとし、文学と人生を戦いぬいてきた著者が、光源氏と彼をとりまく女たちの多彩な愛のかたち、恋のさまざまを縦横無尽に語る。読み込むほどに奥深く、新たな発見に満ちた魅力の物語世界へようこそ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
野の花
11
紫上の評価が低いことは私も感じました。でも、源氏物語を知るのにとても良い本だと思います。あらすじと解説がわかりやすいです。2019/06/09
トモタン
3
瀬戸内寂聴の源氏物語1~10巻とウィエリーの源氏物語1~4巻、漫画あさきゆめみし1~13巻と併読したときに読んだ本。概要がつかめてよかった2021/01/08
ただのわたし
3
すごく面白かった!とにかくわくわくする。源氏を取り巻く女の人たちを色鮮やかに分析し、その心に寄り添いながら、作者・紫式部の小説家としての妙や意地悪な視点なども、解説してくれるからよけいに面白い。後ろ盾や身分、女という性のために、いつも諦めなければならなかった彼女たちの、色々な想いや、それぞれの魅力、時々、源氏にガツンとやりこめてやるシーンなど、この本を読んでますます源氏物語が好きになった!2019/08/09
ヒラソル
2
何度も何度も読み返した本です。 「源氏物語」の基本ベースを学びました。
mayumi
2
子供のころ「あさきゆめみし」を読んでから、ずっと源氏物語のファン。「あさきゆめみし」がきっかけの人って多いんじゃないかな。この作品も興味深く読んだけれど、どうも私は瀬戸内寂聴という人が合わない。この人って僧侶だけれど、どうも俗っぽいところを存分に持ち合わせている人だなあと思う。感性があまり合わなかったし、新たな発見もない気がした。2012/12/02