PHP新書<br> にほんご歳時記

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PHP新書
にほんご歳時記

  • 著者名:やまぐちヨウジ
  • 価格 ¥730(本体¥664)
  • PHP研究所(2015/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569825946

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内容説明

季節の移り変わりも、言葉がなければ、ただ目に映って消えていくばかりである。一見、当たり前に見える四季それぞれのことを「歳時記」として、一つひとつの言葉にすることによって、我々の先祖は、「季節」を意識していった。そして、その有り難さを想った。すでに失われたもの、受け継がれているもの、気がつかないほど当たり前になっているもの。例えば。年中、食べられるマグロに季語なんてあるのだろうか? 実はある。江戸時代、マグロは冬にしか食べられなかった。その名残で今でもマグロは冬の季語なのである。そんなこと知らなかった! でも季語があったからこそ、本来のマグロや当時の日本人を知ることができる。日本文献学を専門に、海外で活動していた著者は、イギリス、フランス、中国の言語や文化に明るく、比較しながら日本独自の季節感を本書で解説する。薫る風、朧月夜、蝉合唱……四季をきちんと味わう大人になれる100の言葉。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

霜月

17
四季をきちんと味わう。これがなかなか難しくなってきている現代で。スーパーに行けば季節を問わず色とりどりの野菜が並び果物も世界中から届く便利さ。しかし時間に追われ空を眺めたり鳥の鳴き声に耳を澄ませ想いを馳せたり、そんな時間の余裕を失ってしまいつつあるのかもしれない。季節さえここ近年はおかしなことになってきているけれどこの本を捲れば懐かしき日本の四季こもごもが季節ごとに感じられ、何やら改めてこの文化を大切にしたいなぁと思う。密かに不思議だった「紅葉狩り」何故狩りなのかもしっかり教えてくれる。折々に読み返す。2015/11/02

拓陽(いっぽまえへ)

2
四季ごとに、季節に応じた言葉や古来の習慣や文化を豊かに表現してくれている。私は季節ごとにこの本を開いたので、ほぼ1年にわたって読んだことになる。でもそれで良かった。その時々の空気を感じながら読めたんだから。そんな読書があってもいいと思う。2018/11/06

ケロ子

1
象形文字としての日本語の美しさが味わえる一冊。「麦秋」が夏の季語であることが謎だったが、解明した。芭蕉の座右の銘も名句と共に披露される。やはり日本語っていいな。2021/05/16

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