メンヘラちゃん（上）

著者名：琴葉とこ【著】

イースト・プレス（2014/12発売）

• ISBN：9784781608242

内容説明

「今日こそ笑顔で話したい」―─ネガティブに前向きな女の子・メンヘラちゃん。体は弱いが妄想は暴走する腐女子・病弱ちゃん。心身ともにふつうな男の子・けんこうくん。そんな中学生3人の、ほのぼのブラックな日常。現役女子高生作家による、切なくも愛おしい等身大の物語──始まりの上巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[daiyuuki]

「今日こそ笑顔で話したい」 ネガティブに前向きな女の子メンヘラちゃん。体は弱いが妄想は暴走する腐女子・病弱ちゃん。心身ともにふつうな男の子・けんこうくん。そんな中学生3人の、ほのぼのブラックな日常。現役女子高生作家による、切なくも愛おしい等身大の物語。親戚に「学校は楽しいかい？」と訊かれるとつらくなったり、階段が怖かったり、新しい環境に不安になったり、友達に負担をかけないように距離をとったり、メンヘラちゃんの葛藤をユーモラスに分かりやすく描いていて、面白いです。

2015/02/13

[ゼロ]

絵柄は可愛らしく、登場人物のメンヘラちゃんや病弱ちゃんやけんこうくんは素直なキャラクターとして描かれている。四コマであったり、ショートショートであったりします。ほのぼのした感じはあるんですが、スイッチが入ってしまうと、あら大変。引き返せないくらいに鬱に陥ってしまう。この絵柄で感情を揺さぶり、もどかしい気持ちを表現してるのは凄い。中学生だからこその感情の起伏を上手く描いていて、どんどんページが進む。この作品はタイトルに負けないくらいの本物を書いてる。真面目に向き合ってるからこそ描けるリアルがここにありました

2012/11/06

[半熟タマゴ＠コミック]

メンヘラちゃんの暗さに引きずられそうになるけれど、病弱ちゃんの明るさとけんこうくんの優しさに助けられた。この二人がメンヘラちゃんにとって一番の薬になるんじゃないかなって。

2016/01/04

[オザマチ]

やたら首吊りロープを持ち出すあたりはコミカルだが、身に覚えのある感情・言葉が出てくる場面もある。

2016/04/23

[ぐっち]

琴葉とこさんの「学校に行かなくなった日」からの流れで。不登校の中学生が書いたマンガ、の割に明るくて可愛い。この３人のトリオ、いいですね。四コマ横のイラストも可愛い。「『ヒモパン　通販』で検索してみ・・・」が好きです。「病弱病弱ゥ！」も好きかも。

2014/07/12