止まりだしたら走らない

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止まりだしたら走らない

  • ISBN:9784898154151

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内容説明

Twitter界のスタープレーヤーであり漫画家、大喜利界の星。
あの“ダ・ヴィンチ・恐山”が、“品田遊”名義で満を持して破格の小説家デビュー!

都心から武蔵野の台地を横切り東京を横断する中央線車内を舞台に、
さまざまなヒトたちの個人的な問題をあぶり出す連作短編集。
現代人の共感を呼ぶ、あの人の、私の、誰かの、車内事情。

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サラリーマンの憂鬱/無慈悲な改札/質問投稿サイトにテキトウに答える大学生/
人身事故/痴漢騒動/先輩営業マンと新人部下/車内飲食/
車中で仕事をする女性教師/ホームの向こう側とこちら側/いつもの往復/
車窓の風景/風変わりな恋...
...内向しすぎて破壊的!?中央線車内で起こる、24篇のドラマを収録。
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物語を伴走する、“error403”によるイラストにも瞠目必至!

東京駅から高尾駅まで、彼らを乗せて、中央線が行く―。

#品田遊=ダ・ヴィンチ・恐山とは?
2009年のtwitter黎明期から活動を開始し、笑いのツボを突く投稿が多くのお気に入り(fav)を獲得。
twitter以外でも、誰も今まで見たことがない謎の活動が話題になり、
全く素性を明かさないにも関わらず、フォロワーは6万5千人を突破している。
活動はインターネットにとどまらず、大喜利や紙芝居の大会にも出場。
「第4回ギャグ漫画家大喜利バトル!!」では『海月姫』で有名な東村アキコを退け優勝を果たした。
またマンガ製作ツール「コミPO!」を使用したマンガ家としても活動し、
「くーろんず」などの作品を世に送り出している。
今回、そんなダ・ヴィンチ・恐山が全く新しい名前“品田遊”で小説に挑戦する!
Twitterアカウント: @d_v_osorezan

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

246
すごい構成だなあ。そして、まんまとしてやられたわ。ラストは一気読みせざる終えない。クセになる面白さですね。「アンゴルモアの回答」の高根栄樹は、とんでもない奴だと思いながらも、笑ってしまう。これくらいの嘘なら、まあ許せるかな。新渡戸先輩のラストでのツッコミは秀逸!そして気になる終わり方に、どうなったのかなと想像が膨らみますね。2018/11/21

しんたろー

203
品田遊さん初読み。中央線を舞台に、先輩&後輩の八王子へ向かう道程と、様々な乗客たちのチョッとした小噺が交互に語られるショートショート……「うんうん」「あるある」と頷きながらサクサク読めた。途中で何度もクスッとさせられラストで「そうきたか!」と感心もしてホノボノした。特に先輩の屁理屈や小ネタが、私の帰郷した先輩に酷似していて懐かしく思いながら読み進めた。気が付いたら3時間も掛からず読了し、久々に気楽な読書タイムを過ごせた。レビューに惹かれなかったら手にも取らなかっただろうから、素直に感謝、じゃがーさん!2019/04/02

❁かな❁

193
わー!これすごくいい‼︎東京の中央線を舞台にした色んな人々のショートショート。それぞれのお話が個性的で面白い♪シュールだったり青春してたり、ほっこりしたり。高校生2人のお話は連作短編になっていてそのやり取りが特に楽しかった♡新渡戸先輩のキャラが面白くて都築くんの返しもいい♫小学2年生の作文も個性が出てて可愛い♡ダ・ヴィンチ恐山として漫画も描かれてて今作で小説家デビュー。読みながらじわじわくる感じ!それで最後2編まできて、めっちゃいいー‼︎って思った!たまらないー♪とにかく最後まで読んでもらいたくなる作品♡2018/08/20

あも

115
とんでもなく好み。大好きだわこれ。尖りに尖ってなお柔らかいこのセンス。中盤から頬がゆるみっぱなし。中央線の乗客縛りのショートショート。車内での些細な一幕や、益体もない脳内の台詞を切り取ったパートと、幕間の連作パートのマリアージュも絶妙。今日の昼飯何にしよう?って思考をダラッダラ書くだけでこれだけ面白いってちょっと凄いぞ。現実を生きる日々の中、高速で置き去られる雑事と無駄な思索。されど、立ち止まって初めて気付く事がある。無駄なモノって面白い!余分な空白に目を向けられる。それこそが人間の素晴らしさ。読むべし。2018/07/24

ででんでん

110
読友さんのレビューで、この本の存在を知ったときから、タイトルが頭の中で何度もぐるぐるリフレイン。読み始めたら、構成も新鮮でおもしろい‼単発のショートショートのそれぞれがすごく工夫を凝らしてあって楽しめる。そして、新渡戸先輩との高尾山への道中、どんな着地点に持っていくのかと思ったら、想像もしなかった場所へ連れていってもらえて、こちらも大満足。楽しかったなあ。自分だけでは巡り会えない本でした。感謝です😊2018/11/19

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