文春文庫<br> 真綿荘の住人たち

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文春文庫
真綿荘の住人たち

  • 著者名:島本理生
  • 価格 ¥641(本体¥583)
  • 文藝春秋(2015/08発売)
  • 【kinoppy】文藝春秋 電書の森フェア2021 ポイント40倍!(~9/30まで)
  • ポイント 200pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167852016

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内容説明

レトロな下宿で青春と恋の始まり、のはずが……

真綿荘に集う人々の恋はどれもままならない。性別も年も想いもばらばらだけど、一つ屋根の下。そんな奇妙で切なくて暖かい下宿物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

256
『シュレーディンガーの猫』量子力学のパラドックスを例えた有名な話。この作品は私にとってパラドックス。真綿荘という下宿先に様々な男女が住まう。1人1人が主人公となり短編が続く。少し変わった恋愛観を皆が持ち、それはそれぞれの様々な過去体験が影響してるよう。人との距離感、不思議な価値観、互いにとても上手くいきそうにない個性が真綿荘ではしっくり交わる。この作品の恋愛観は私にとってパラドックス。わかるようなわからないような、それがとにかく心地よい。この気持ちがパラドックス!確かなのは鯨ちゃんを好きってこと‼️🙇 2019/11/22

masa@レビューお休み中

153
真綿荘という柔らかくてふわふわした名前とは裏腹に、この下宿もここに集う人々も、柔らかさとは無縁の鉱物のような硬さと煌きに満ちている。閉じこもった世界には、異質なものが似合って、異端な人々が集まってくる。まるで、同じ匂いを嗅ぎ分けてくるかのように、それぞれが悩みを抱え、痛みを隠し、どこかで理解してほしいと願っている。だからなのか、ここにいる人たちは適度に距離をあけた付き合い方をする。奇妙なほど互いのことを理解しているのに、必要以上には近寄らない。野生の獣のような関係性の中で、平和が約束されるのかもしれない。2015/07/13

おしゃべりメガネ

139
四年ぶりの再読で、島本さん作品としては3作目になって読みましたが、本作でグッと島本さんの世界観、作風に魅了されたきっかけとなったのを覚えています。下宿『真綿荘』の住人は管理人をはじめ、なかなか個性的な面子ばかり。北海道から上京し、大学に通う「大和」君をはじめ、とても人間味に溢れたキャラが次から次へと登場し、各々の目線で語り継がれる連作なので、飽きずにイッキに読了できます。ミステリアスな管理人「綿貫」さんのコトが綴られている最終章はなかなか島本さんらしくへヴィな展開でしたが、それはそれで'らしい'結びです。2020/09/27

ちょこまーぶる

122
初読みの作家さんですが、人の生き方の縮図を垣間見た思いで読んだ一冊でした。人の人生って本当に人それぞれで、その歩み方で今の自分を作っていくもの何だろうなとつくづく感じました。そのようなことを体験させてくれる場所が、最近はめっきり減ってしまった下宿だったんですよね。共有スペースでの語り合いが他者の価値観や生き方と自分自身とを比較対照して自分を見つけていくという場なのでしようね。印象に残った人物は鯨さんで、理由ははっきりしないけど出会ってみたいと思いましたね。今のシェアハウスでも同様な事が起こっているのかな?2015/05/26

さおり

100
例えば私が、誰にも言えない辛い体験にながく囚われていたとして、もしもそれが人に知られるところとなり、「気持ちわかる」なんて言われたら、死にたくなると思う。気持ちとは、とてもとても個人的なもので、他人がわかったりはしないものなんだよ。私の気持ちは、私にしかわからない(たまに、私にもわからない)。そういうことを、ゆるゆると考えました。こういうわかりにくくて薄暗い本を、あーでもないこーでもないと考えながら読むの、好きだったんだよなーと、久々に私本来の読書を思い出した気分です。2014/10/29

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