内容説明
走ることについて語りつつ、小説家としてのありよう、創作の秘密、そして「彼自身」を初めて説き明かした画期的なメモワール。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
HIRO1970
299
⭐️⭐️⭐️本年143冊目。村上さんでは46冊目。題名の通り小説ではありません。でもある意味小説以上に村上さんを理解できるファンには堪らないハルキストにとっては逸品とも言える作品でした。人生の先達として学ぶべき所の多い作品で沢山の生きる上での指針を走ることを通じて教えを頂けた想いがします。人生をマラソンや長距離走に例える話は良くありますが、結構心に響く期待値以上のお話でした。2015/12/16
抹茶モナカ
233
村上春樹さんの『走ること』についての個人史。糖尿病予備群になって、運動する必要が僕に出来たので、尊敬する村上春樹さんの本を読んで、モチベーションを上げられたら、との思いから、手にした。文庫で再読なのですが、読んだ事がある筈が、結構、忘れていて、新鮮でした。2015/05/24
おしゃべりメガネ
166
タイトルどおり、村上春樹さんがとにかく'走る'ことについて最初から最後まで、延々と語っています。マラソンやトライアスロンに興味、関心のないかたはちょっとツラいかも。私も正直、マラソンとかに今のところ興味&関心がないので、作者さんが'走る'ことについてアツく語られてるコトに正直イマイチ馴染めませんでした。しいていえば、ちょっと前まで住んでいたオホーツクエリアで春樹さんが100キロのウルトラマラソンに過去、参加されたことがある話は面白く読むコトができました。マラソン、やってみたいけど、ちょっと無理かなぁ。2020/10/16
mukimi
139
いつものごとく上手く説明できない魔法の力で心がほっとする村上春樹氏エッセイ。走ることがなければ良い小説を書き続けられなかったという筆者にとって、走るというクリーンでリズミカルで個人的な趣味は、一冊の本を何度も読み返すような、好きな音楽を何度も色んなシチュエーションで聴くような、好きな絵をいつまでも眺めているような、そんな人生における小さいようで大きな幸福を意識的にたっぷり享受することに繋がっているみたい。若い頃みたいなやってやるぜ!ではなく静謐な心でスタートラインに立つようなランニングを私もしたくなった。2024/01/17
ハイク
122
著者のランニングは、趣味を兼ねた健康維持のためだ。その時に思ったことやその前後に感じたこと、自分の歩んできた人生を振り返ったエッセイである。著者は文章が上手い。読み始めの文章で「走っているときに頭に浮かぶ考えは、空の雲に似ている。・・・でも空はあくまで空のままだ。雲はただの過客(ゲスト)に過ぎない。それは通り過ぎて消えていくものだ。そして空だけが残る。空とは、存在すると同時に存在しないものだ・・・」と書いている。走っている時にこんなことも考えていたのだろう。普通の人はここまで考えていないのではなかろうか 2017/03/04




