内容説明
あの戦争を生き残った零戦搭乗員は、終戦時に約三七〇〇名を数えたが、現在ではわずか約二〇〇名となった。生存者の高齢化が進む中、NHK取材班は四年の歳月を費やしインタビューを重ね、後世に語り継ぐべき番組として結実させた。戦争とはいかなるものか、死線を越えた男たちの「最後の証言」がここにある。NHK『零戦~搭乗員たちが見つめた太平洋戦争』(2013年放映)を書籍化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Book Lover Mr.Garakuta
8
図書館本:軍人として戦争体験者の語る太平洋戦争。経験者の一言は非常に重いと言う事には賛成だ。辛辣な語り口調にはむなしさを感じる。2019/01/19
ながぐつ
2
また二度と戦場に出ようなどと言う人はいなかった。今ではそう思えても当時彼らを戦争へと駆り立てたのは一体何だったのだろうか。 死ぬと分かっているなら、せめてにっこり笑って死んで行こう日本の礎になるのだ、と開き直れる精神とは一体何なのだろうか。何となく当時と今の価値観の差を感じた。特攻を命じる側の人間も死を命じる鬼とならざるを得なかったようにも感じれるがやはり人に対し死を命ずると言うのはやはり人間の為す所業では無いように思える。だが、戦争が生んだ悲劇なのだろうかと考えさせられた作品であった。2020/04/26
ちぃ
2
なぜかわからないが幼少期から原爆・特攻・沖縄地上戦という、日本が終戦間近になって経験した特徴的な悲劇とされるものに、幼少期から強い関心をひかれた。それが高じていま平和学を学びに大学院に入りなおそうとしてるんだから、まぁ当時の私も驚くだろう。こういう悲劇を繰り返したくはないが、今も世界で自爆テロは起きているしたくさんの人が戦争で命を落としている。争うことは生き物に共通する遺伝子レベルのプログラミングなのかもしれないけれど、理性を以てこれに打ち勝つことはできるのだろうか。
くらーく
1
戦争の当事者が語る言葉は重いな。生き残った方々だから、ある程度の脚色はあるかもしれません。本当に話せない事は、あの世にもっていった事もあるやもしれません。 当時の人の考え方、意気込み等が感じられます。正直、今の感覚からすれば、あり得ない、引いてしまうこともあります。 それでも、この人たちも含め、当時の方々の行動があり、現在の生活を送れることに、感謝の言葉しかありません。 しっかし、日本人の物づくりって、今も変わらないな。部分最適な職人ぶり。現場は強いけど、経営(意思決定)はヘタレ。なんだかなあ。2018/09/07
ひろただでござる
1
後半は2~3ページごとに気を紛らわせないと読み続けられなかったんで読了まで時間がかかってしまった。初めて就職した会社に飛燕の整備兵をしてたって人と大鳳に乗ってたって人がおったなぁ…もっと話を聞いておけばよかった。2018/06/12
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