内容説明
「戦争の世紀」はふたたび繰り返す!?EUを設立することで平和の構築をめざしてきたヨーロッパだが、依然として各地に紛争の火種を残したままだ。『100年予測』『続・100年予測』で大胆な未来予想を展開した著者が見る、ヨーロッパの迫り来る危機とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カザリ
35
はーい、こちらも3回読んだけれど、脳内再構成ができずに挫折ですwというわけで、ほかの本で基礎体力をつけてから、再読します。レビューは再読時にしま~す(>_<)2017/07/11
coolflat
18
198頁。08年のグルジア紛争とリーマンショック。二つはいずれも重要な出来事であり、間違いなく一つの時代を終わらせた。まず前者は欧州とロシアの関係を変えた。長らくロシアは懸念の対象となる国ではなかったのだがそれが変わった。また欧州では国家と国家の間の戦争などもうあり得ないという幻想も終わった。後者の出来事はEUが対処を迫られた最初の金融恐慌へと発展し、最終的に欧州の経済システムを弱体化させる事になった。連合と国家主権の間の絶妙なバランスも崩れた。二つの問題は一体となって作用し、欧州の平和と繁栄を脅かした。2017/04/23
jiangkou
9
今後の世界を考えるため地政学本を連読。本書は世界の見通しではなく2010年前後の情勢をもとにヨーロッパ、ロシア、トルコを中心に一次大戦前からの文明、民族史を読み解き、各地域にどういう歴史があるか、今後の趨勢は、根底に流れる忘れられない歴史などを記したもの。ヨーロッパや政界情勢、世界史及びあまり触れられない中国、アメリカ、インドの地政学的位置づけがないと地球規模では理解しにくいか。読みやすい文体ではあるが、なかなか難しい。トルコ。ドイツ、イギリス、フランス、ロシア関係、挟まれた地域で動きがあることがわかる。2017/03/31
ちゅん
7
ヨーロッパ近代史の本。作者の幼少時のヨーロッパにおける過酷な体験から、なぜヨーロッパ国間で軋轢が生じているのかを作者は平易な言葉で書いています。バルカン半島、フランス・ドイツは歴史上多くの戦いが行われましたが、その原因は人間が愚かだというのではなく、戦う必要に迫られたからという話は印象的でした。2017/03/13
Salsaru
6
流れをつかむのに最適。