内容説明
全九集九十八巻、百六冊に及び、二十八年をかけて完成された日本文学史上稀に見る長篇にして、わが国最大の伝奇小説を、白井喬二が雄渾華麗な和漢混淆の原文を生かしつつ分かりやすくまとめた名抄訳。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
活字の旅遊人
44
第九集巻の五十三まで、終了。長い話で、筋が追えなくなることもありつつ、やはり面白かった。第九集まで八犬士は揃わないのだけど、その第九集からこの訳書ははしょり出す。が、戦いの場面はむしろテンポがよくなっているのかも知れない。動物、というか妖怪・化物を使って八つの徳を描く冒険・人情物語だった。舞台は室町期の関東地方。千葉茨城がメイン。あまり馴染みがないのだが、楽しめた。また、東京湾での海戦があるとは知らなかったので、興奮した。もちろん江戸期の作であり、江戸時代の作者読者の発想嗜好を知る意味でも興味深かった。2021/06/26
❁Lei❁
28
上巻の後半からあらゆる事情が複雑に絡まり始め、誰がどの因縁の相手だったのやら、わけがわからなくなっていたのですが、下巻ではさらにちんぷんかんぷんに。とりあえず仲間か敵かという区別だけつけて、なんとか読み終えました。敵の首はばっさばっさと切られていくので、かなり血生臭い。そして、行方知れずになっていた親兵衛が美少年に成長して登場し、彼ばかりが活躍します。話の筋もありきたりで、あんまり面白くないなあと思ったら、解説にも後半は精彩を失っていると書いてありました。八犬伝の魅力は上巻に詰まっていると思います。2024/04/11
しゅう
26
やっと読了。登場人物の多さと名前に、やっぱり四苦八苦。そして話しがとぶので、ときどき混乱。長い話をまとめた物なので仕方がないのかな。しかし、戦いのシーンは燃えます。バッタバッタと敵を倒すさまは、爽快ささえありました。最後、大円団で良かった。読了した達成感で満足。そのうち、児童向けの偕成社版も読んでみよう。2021/03/22
イノ
22
いよいよ八犬士もそろい小団円。 クライマックスには敵も見方も名前がずらりと並ぶんだけど ぜんぜん分からん>< 気が付いたら勝負が付いてて大団円。終りはあっさりで妙にリアル。 いやーしかし長かった。2016/06/19
CCC
14
初めて触れたけれど、言葉の弾みで娘が犬の嫁になったり、処女受胎めいた状況や特殊な転生(?)システムなど、思った以上に変わった設定が多い。ラノベチックと言ってもいいかも。亡霊はいるし妖怪もいるしでオカルトな世界観。なんだか行き当たりばったりな出会いや事件が続く話だった。大筋では里見家再興の話なのだろうが。しかし刺激的な展開も多かったけれど、女性キャラが皆覚悟ガンギマリで、性的な方向に話が向かいそうな気配がすると揃って自決して回避しようとするのには笑ってしまった。そういう力技の誘導が多い作品だった気もする。2026/06/26
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