内容説明
はじめてのライブを終え少し距離が縮まったナオと真冬は、息つく暇もなく二学期のイベントシーズンを迎える。合唱コンクールに体育祭、そして、フェケテリコ初の単独ステージとなる文化祭。神楽坂率いる民俗音楽部の面々は、ときに敵としてときに仲間としてしのぎを削る。そんな折、真冬の前にひとりのヴァイオリニストが現れる。ジュリアン・フロベール。通称ユーリ。いたいけな女の子みたいな見た目で、真冬に気安く接する彼は、かつて共に演奏旅行をした仲だという。さらに彼の出現を境に真冬の指が動くようになり、ナオの動揺を誘うが――。おかしくて少しせつない、恋と革命と音楽が織りなす物語、第３弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
56
ナオとのデート権を賭けた合唱コンクール対決、体育館使用権を賭けた体育祭のリレー対決、文化祭ライブと秋なだけにイベント盛りだな1冊。恋のライバルユーリも登場し人間関係に深みが出てきました。「ナオミは真冬のなんなの？」という言葉に揺さぶられた癖に今までで一番の鈍感っぷりを発揮したナオはダメな奴ですね。千晶が可哀そうすぎて泣ける。真冬と同じ場所にいようとする為に必死になる姿は良いんだけどね。自分の気持ちを自覚した事でどう変わるのか次巻が見ものです。今回一番かっこよかったのは哲郎なのは間違いない。2015/02/06
よっち
52
ナオとのコンサートデート権を賭けた合唱コンクール対決、体育祭使用権を賭けた体育祭対決、そして文化祭とイベント盛り沢山巻。そしてストレートに真冬が好きと公言して憚らないユーリが登場し「ナオミは真冬のなんなの？」と突きつけられて、さすがのナオも揺さぶられまくりでしたね（苦笑）しかしそれでもナオは相変わらずの鈍感ぶりで、正直そりゃないよなあも多かったんですけど、再び陥った真冬の危機には奔走しちゃうんですよね。真冬の「あなたがそんなだから」は全くその通り。でも真冬への想いをはっきり自覚しただけ一歩前進したのかな。2014/08/05
そのぼん
47
今回は合唱コンクールがあったり文化祭があったりとイベント盛りだくさんでした。で今回から新キャラの通称『ユーリ』が出てきますが・・・。そのぼんは『トーマの心臓』を思い出してしまいました。バイオリンを弾いてたり（いや、そこはいいのか)、女装してたりってところが驚きでした。彼は何を目指しているのか、ちょっと気になるところでもあります(笑)。2013/01/17
オセロ
40
【KU】合唱コンクールに運動会などのイベントが目白押しでしたが、その中で真冬のパートナーの天才バイオリニストのユーリが現れて。自分よりも真冬のことを知るユーリが現れたことで、今度はナオが真冬にとってどんな存在なのかを悩む中で、追い討ちをかけるように真冬がピアニストとして復帰する話が持ち上がって｡ナオにはなかなかキツい展開でしたが、ユーリの真っ直ぐな心に触れたことで覚悟を決めたナオたちの文化祭ライブの幕が上がるー。2024/12/15
Yobata
33
夏が過ぎ、季節は秋。ナオの通う学校も様々な行事を迎える。まずは合唱コンクール。事前に哲郎から貰ったエビチリコンサートの2人組チケットを巡り、何故か先輩1人対他3人の勝負に…。先輩に勝つために、ナオが指揮者,真冬が伴奏,千晶がリズムで合唱に挑む。しかし善戦するが負けてしまい、結局4人でコンサートに行く事に。そこで、真冬の小さい頃からの友人,ヴァイオリニストのユーリに出会い｢ナオミは真冬のなんなの？｣と問われ、たじろいでしまう。そんな胸中の中、文化祭のステージを巡り体育祭で空手部,演劇部と戦う。響子の暗躍の→2012/05/29
