ちくま文庫 ニガヨモギ

著者名：辛酸なめ子【著】

筑摩書房（2015/07発売）

• ISBN：9784480420114

内容説明

人として、女としての「業」を表現する新感覚アーティストのデビュー作。紙一重の鋭さで、あなたのココロの隙間を埋めましょう。’９４ＧＯＭＥＳ賞を受賞したザッツ先見ゼミ、人類の霊的救済に尽力するＧＩＶＯ＆ＡＩＫＯ、さらにフランスの魔性を学ぶファムファタルレッスン…。めくるめく妄想ワールドに、虚をつかれてハッ！とすることうけ合い。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[猫丸]

辛酸なめ子には何かある、との読友さんの御報告があり、断片的に垣間見えていたなめ子像を精密化せんとの計画第一弾。原本は2000年三才ブックス刊の文庫化。初期作品にあたる。数ページで連想が及ぶ限界領域まで描写する、高濃度の作品である。いまだ確たる印象にまとまらないにせよ、瀬戸内寂聴へ至る道程は無くもないと感じられる。とはいっても寂聴さんを良く知るわけでもないが。人はなかなか自身に備わるリミッタを解除できぬものだ。そこを壊すと、とりとめもなく発散して現代詩世界へ跳躍してしまう。それでは元も子もない。

2020/02/29

[たっきー]

再読。著者の初の単行本（2000年）を文庫化したもの。初期作品ということもあり、なめ子エッセンスが凝縮されている。濃い。

2022/11/14

[たっきー]

なめ子さんのデビュー作。かなり強烈ななめ子ワールド。最近の作品の方がソフトに感じるくらい。98時代のネットとか2000円札とか端々で時代を感じる。

2013/12/23

[あさ]

デビュー作をふくんでいるだけあって、これぞ辛酸なめ子って感じですね。

[こかち]

濃厚ななめちゃんワールド。

2011/05/29