内容説明
井上成美が統率した日米、世紀の海空戦!
史上初めての空母対空母の決戦「珊瑚海海戦」の5日間の攻防。人間井上の戦略観を基底に日米文明の対決を描く。錯誤の海戦の全貌とは
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
飯田健雄
40
珊瑚海海戦、終わったりという感じで読了。感想は、他の読者の方々にまかせます。この本の余韻が大きくて、ちょっと散歩にでかけます。では、皆さん、よいお年をお迎えください。2017/12/30
tsuyoshi1_48
6
世界初の航空母艦戦力同士による艦隊決戦・珊瑚海海戦を巡る4日間のドキュメンタリー。日米双方の膨大な記録を渉猟し、時々刻々変容する戦局を丹念に描いていく筆者の構成力は素晴らしいです。戦争もこの段階までは、日本が戦術レベルで米国を完全に圧倒していた印象を持っている方も多いとは思いますが、事実はさにあらず。レーダーによる早期警戒体制、防弾処理を施した航空戦力、輪型陣による強烈な防御火網等々、敗勢の日本軍を苦しめ続けた米海軍の戦術要素のすべてはこの段階で現れています。他方、航空機の貧弱な防御力、戦火の過大報告とい2010/06/07
大道寺
5
5-2……じゃなかった、初の空母同士の戦いである珊瑚海海戦を日米両者の艦隊司令長官から艦載機のいちパイロットまで肉薄して描写した一冊。解説でこの戦いを相撲に例えているのをちょっと不謹慎ではないかとも思ったけど、たしかにこれは手に汗握りながら読まざるを得ない。米空母に攻撃が当たった時には「よし!」となるし、翔鶴が攻撃されている時には「当たらないでくれ!」と、結果を知っていても思ってしまう。そして死亡フラグを立てて出撃していくパイロットたち……。厚い一冊ですが、一気に読めました。2014/05/03
兵衛介
5
ミッドウェイといい、この珊瑚海といい、日本の索敵機搭乗員の無能、やる気の無さというのは度し難い。それだけに菅野飛曹長の責任感に溢れる決断が際だつ。索敵の失敗と、それに焦って無謀な薄暮攻撃で失ったベテラン搭乗員が健在だったら、海戦の様相は全く違ったものになっていただろう。2009/11/23
junkoda
4
何度でも読める。今年5回くらい読んだ。良い、とても良い。2018/12/01
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