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内容説明
自爆テロには断じて非ず、あの戦法の真実を描く
太平洋戦争末期に散った若者たち。彼らの悲劇はなぜ生まれたのか? 特攻の生みの親・大西瀧治郎海軍中将たちの苦悩と葛藤を描きだ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Satoshi
8
特攻を命じた大西瀧治郎にフォーカスしたドキュメント。苦渋の選択だった特攻作戦であったのに、効果が無くなってもなぜ続けたのか、8/15直前まで徹底抗戦路線を貫いた理由は何だったのかといった疑問に対しての答えは無かったが、残された大西夫人の生涯や切腹直前の部下との会話などは興味深かった。また、夜間攻撃で成果をあげることで、特攻作戦に反対した部隊もいたことは初めて知った。答えがない分、いろいろと考えさせられた。2016/08/03
yamakujira
7
特攻隊について「選ばれた側の悲劇は書かれているが、選んだ側の論理がよくわからないという疑問」から、命令者となる司令官や参謀や部隊長の思想や行動を追う。特攻の創始者と言われる大西瀧治郎は「特攻は統率の外道」と言い切りながら、なぜ特攻作戦を継続したのか、大西も狎れちゃったのか。ただし、当時は桜花や回天なども立案されてるのに、大西だけがスケープゴートにされたみたいだ。特攻を実施した軍部だけじゃなく、特攻死を軍神と祭り上げるマスコミや、軍神を褒めたたえる国民も、戦争責任を負うべきだっただろうに。 (★★★☆☆)2017/07/15
Terry Knoll
5
特攻を命じた側のノンフィクション。 一般には大西瀧治郎中将が「特攻隊の生みの親」とされているが、実際は「もう日本軍は死に体。基地攻撃や空戦で戦闘機を失うのであれば、その前に米軍に打撃をあたえたい」という空気が生み出しように感じました。 映画「日本のいちばん長い日」(岡本喜八監督)で、大西中将が東郷外相に「日本の男子の半分を特攻に出す覚悟で戦えば」と、本土決戦を迫るシーンの意味がよくわかりました。中将の立場としては、「亡くなった若い特攻隊員にこのままでは面目ない。申し訳ない」と苦しい思いがあった。 2021/04/08
mochizo
3
特攻を命じられた側の話はよくありますが、特攻を命じる側からの本は中々少ないです。大西中将という人物が特攻を命じ、かつその「必死」の命令に従ったものを「軍神」化することで、特攻を美化していまったという経緯がよくわかります。何か今の世の中もその雰囲気を感じられます。特攻という以上作戦を美化させないためにも、冷静に検証できる本ですね。ぜひお読みください。2015/09/15
ひで
3
永遠の0という映画を見て、改めて特攻隊についての本を手に取りました。レイテ戦限りの特別作戦が、いつの日か追い込まれた日本という国の総意になって行く恐ろしさを感じました。大西中将が責任を被る必要は無いでしょうが、特攻を見つめる為のテキストだと思い、息子達に読ませます。2014/09/22
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