外田警部、カシオペアに乗る

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外田警部、カシオペアに乗る

  • 著者名:古野まほろ
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 光文社(2015/07発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334929121

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内容説明

農協の経理のような顔に、昭和の哀愁を感じさせる銀縁眼鏡。よれよれにくたびれたスーツに、安手のコート。ところ構わず葉巻の煙を噴き上げ、口を開けば方言丸出し――。冴えない外貌ながら、「猟犬」としては超一流の外田は、連続強姦殺人犯の行方を追って、東奔西走の身。しかし、行く先々で、謎めいた殺人事件に遭遇する。それも、容疑濃厚な被疑者に限って鉄壁のアリバイに守られているのだ……。傑作本格探偵小説集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむー

61
初読み作家さんで、読み進めつつ調べてみたら別シリーズのスピンオフなのね。独自色も出しつつ、教科書通りの倒叙ミステリ…というよりコロンボ物と言う方がわかりやすいね。『よくできました』。平成の“日本帝国”、東京ではなく帝都というちょっとだけ違う現代で、鉄道に絡めた四篇のミステリは、緻密に組み立てられた無駄のない仕掛けと、愛媛ローカル色全開のコロンボ・外田警部の個性の対比が心地よい。外田のクドさも嫌味にはならないところが作者の上手さかな。全編をとおして追っている砂糖蟻夫が捕まるまでは続くんだろうなぁ2015/01/29

雪紫

57
再読。ぞなもしーぞなもしー。連続強姦殺人犯を追い様々な列車に乗り合わせ、犯人達に遭遇する狸、外田警部。脳内BGMに古畑再生余裕な探偵小説シリーズスピンオフ。・・・いや、ねちっこく緻密で勝てる気がしない(そのねちっこさゆえにかなり覚えてたけど)。わたしが犯人だったら耐えきれずに自白するわ。個人的好みは「のぞみ号」。逆トリックのやり口含めて、ね。2023/04/05

ひめありす@灯れ松明の火

55
美予南署のコロンボにして、愛媛県警の古畑任三郎にして、市内線の十津川警部。その名は四国の狸、外田保丞警部。「うちの署長の言うことには」と特急カシオペア、新幹線のぞみ、特急あずさと全国津々浦々縦横無人に駆け巡り、380円の葉巻の口を切ってすぱあと一息「あにょう、ちょーっと、よろしいですか?」が始まった時にはもう全てが分かってる。砂色のしわくちゃトレンチコートが翻り「事件は現場で起きてるんじゃない。現場で起こらされているんだ。」と狸の目が輝く。もしぞなもし倒叙ミステリに填まったなら、共に危所にて遊びましょう。2014/01/27

藤月はな(灯れ松明の火)

45
ぞなぞな~、もし、もし~♪ぞなもしシリーズで御馴染み、あの四国の狸こと外田警部がコロンボ級の主役となって帰ってきたよ!相変わらずの実与弁での煙に巻く饒舌、粘着質な質問、あかねちゃんの兄、水里警視への信頼は当たり前。でも親戚はドミニク、マリリンなどと「あんた、何人や!」とツッコみたくなる強烈さを発揮。コロンボのパロディだから仕方ないか!「のぞみ号」の被害者は『聖女の救済』の被害者のように殺されて当然の人物だと思います。そして真犯人の方に哀切感が漂うのは何事なんだろう。特に「あずさ二号」の動機が切なかったです2014/01/14

33
感想を読んで気になった初読みの作家さん。外田警部の言葉遣いが読みにくいものの、福家さんやコロンボさんに並ぶキレ者(◎_◎;)お話しは面白かったです♪他の作品も読んでみます。2015/12/24

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