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内容説明
「アベノミクスが初期段階を終えて次のステージに入ったということの一つの大きなポイントは、日本に待望の長期政権が成立したことへの期待感に集約されるのではないかと思います(本文より)」本書ではビジネスに欠かせない日本経済を「見通す」ための基礎教養を、東大名物教授の伊藤元重先生と学ぶ。デフレ脱却、財政再建、産業構造の変化、グローバル経済の潮流、そして政策論議――。日本経済を掴む5つの講義を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ@no book, no life.
66
伊藤教授の社会人セミナーの講義録第1弾。名目金利と実質金利の違いが分かるか?から始まり、我が国の金融資産や国債利回り、年金、ビッグデータ、医療、薬価等に触れていく、既読の第2弾本と構成似ている勉強になる本。僕個人からすると、続きがあるなら是非書籍化願いたいシリーズであるし、もっと言えば、このセミナーに参加したいと思った。2017/06/20
Kentaro
40
ビッグデータをビジネスに活用しているかとの問いに、検討したが利用していないもしくは、聞いたことがない、よく知らないと答えた企業が、アメリカ7%だったのに対し、日本企業は70%もあった。身近な話で言えば、VISAカードでは、一ヶ月に730億件のデータを処理し、その処理時間が以前は一ヶ月かかっていたものがクラウドを活用することで13分で済むようになった。 楽天では、商品のリコメンデーションや売り上げ集計、ゆーざーの行動解析にもクラウドが活用され、処理時間は26時間から4,5時間に短縮するなど、劇的に改善した。2019/10/02
ケニオミ
12
2014年の講義なので少し古いと言えば、そうなのですが、内容は充実していました。「実質」と「名目」の違いがよく理解できました。安倍首相のポスターにはひげと悪魔の角を落書きしたいほどですが、アベノミクスが成功して欲しいと思いました。円高に進むので本当は起きて欲しいのですが、中国で金融危機が起こる可能性が低い理由も理解できました。本当に内容の濃い良い本だと思います。皆さんにお薦めします。2015/09/05
としP
12
経済理論を交えて、現代の日本経済を解説した本です。経済理論だけでもなく、経済の実状だけでもなく、両者を上手く取り上げていて素晴らしいと思う。TPPや社会保障費削減と医療改革については、現代日本経済の最重要課題なので、新聞で現状を追うのも大切だけど、問題の根本と理論的側面を確認する必要があると思う。その目的にこの本は適切だと思う。2015/07/27
ちくわん
10
2015年6月の本。東大教授が慶應MCCで行ったセミナーを文書化。サブプライムローンは「ちょっと貧しい」人も持ち家を持とうとしたが、アメリカ経済が破綻した。一方、中国には住宅ローンを提供する金融機関がない。経済は、一歩踏み込んで考えないと理解できない。例えが多い。という印象。2019/08/19




