内容説明
運命の少女は、闇を照らす光となる――謎を秘めた少女のヒストリカルロマン!! 幼い頃の記憶がなく、人里離れて薬師の師アロとふたりで暮らす少女ルーナエは、時折家を訪れる隻眼の青年イグニスに惹かれていた。しかしルーナエが15の誕生日を迎えてからほどなく、アロが失踪した。あとには不穏な内容の手紙が残されていた。アロを探すため、イグニスを頼りに王都へ出たルーナエは、王国の暗部に関わる秘密に巻き込まれてしまい!? 少女をめぐる、哀しくも切ない恋物語！
目次
Prologue
1. 欠けた月の娘
2. 悪夢は霧のなかに
3. 太陽の眠る地
4. 秘された過去
5. 魔女の饗宴
6. 罪過の果て
幕間 すべては神の御言葉
Epilogue
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
でんか
9
蔵書整理で再読中。うーんなほう。最初からスプラッタな展開で最後まで血がでまくり。もちろんメインの二人も痛そうな目にあう。その辺の描写が結構えぐくて、個人的に苦手。描写力があると言えばそうなんですけど。あとは、語らぬヒーローなのが困った。さっぱり読み手には設定が分からないのに、どんどん話は進む。語らぬ彼にめちゃイラつきました。ヘタレだし。最後の最後にネタバラシしてくれましたが、それまでの訳わからない状態放置のストレスで途中で投げそうになりました。そして明かされぬ謎はそのままなのか？。尻切れトンボ感ツライ。2017/11/05
六花
9
幼い頃の記憶がないヒロイン。彼女を助けたけど距離を置くヒーロー。その差10歳。最近ロリ率高いな…(･ω･;) ワイルドな見た目に反してヒーローは繊細さん。ヒロインはか弱そうに見えて図太い。意外性もあったし、展開もドラマチック。だけど全然心を揺さぶられなかった。なんていうか、憎しみからは何も生まれないって道徳観の押し付けがウザいというか、そこの段階自分もう超えてっから！みたいな？まあ、コバルトだし、子ども向けだし、しょうがないんですけどね…(´-ω-｀)2017/07/13
平子
5
コバルト文庫読んでる感があった作品。切なくてきれいな物語だったけど、全体的に報われない話だったなぁ。イグニスが守ってきたようで、実はルーナエの優しさと強さに彼が守られてきたんだな、と。聖王は恵まれてるようで、実は誰よりも孤独な人だったので彼も救われて欲しかった。2015/05/30
よっしー
4
突っ込みどころはあるものの、ある意味王道だったので、まあこれはこれで良いと思う。ただ養い親のアロのことが殆ど触れられておらず（何故教会から逃げたのか、とか）消化不良なのが残念。兄王も救われて欲しかったな。2020/06/02
うさぎや
4
ヒロインの健気さ炸裂具合はいいのですが、イグニス……後輩にもひどい言われようだぞ……ってくらいヒーローがヘタレでちょっとびっくりした。2017/01/08
