内容説明
野球をしない後宮なんてあるだろうか(反語)。大白日帝国の都に再び球音が響く…昨 シーズンの活躍で昇格した香燻(カユク)・蒔羅(ジラ)・蜜芍(ミシャ)。しかし上位リーグの壁に跳ね返され出番がない。所属する浄鏡殿は連戦連敗のお荷 物殿舎《チーム》。香の君率いる常勝軍団・旃葉殿に百年間勝ち星なしという体たらく。「更衣がケチだから野球ができん」とばかりに不満たらたらの三人。そ こへ現れたのが「香の君は私が育てた!」と言い放つ謎の新人。彼女が後宮に波乱を巻きおこす。一方、皇帝は蜜芍に唾をつけて蜜芍もまんざらではない様子。 嫉妬の炎を燃やす香燻は、改めて皇帝暗殺を心に誓う。報復死球と鉄拳制裁と移籍報道が飛びかう後宮で、愛と欲望が交錯する。世界初・後宮野球ラノベ第二巻。
目次
序章 汚れた白肌――自然の大器
第一章 風雲の奇蹟
第二章 華麗なる叛乱
第三章 香の君のワタシが許さん!
第四章 最近後宮野球術
第五章 後宮徒然草
第六章 すばらしい後宮野球
終章 ヒロインたちのシーズン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
35
後宮×野球という異色のライトノベルの第二弾。上臈に昇格したものの、負けが続き登板も無い香燻たちが鏡の君の指導の下、下剋上を目指す…な話。前回のようなカオス具合が減り、代わりにスポ根度合が上昇した事で今回は真っ当な野球ラノベとして楽しむ事が出来ました。女たちの園である後宮を舞台にしているからこそ出せる、競争意識や仲間との絆といった要素も良い感じに効いていて1巻の時よりも面白さが数段増したように思います。サービスシーンもちゃんとあるしね。終盤の展開を見るにまだまだ波乱は続きそうなので、次巻も楽しみです。2015/06/27
T.Y.
24
硬派な文体の中に野球史のパロディ満載で目眩…浄鏡殿上﨟所に移籍した香燻達三人。上位リーグとの実力差を見せ付けられ、出番すら中々得られない三人だが、そんな中突如としてトップである鏡の君が交代する。1巻に比べ、壁にぶつりかり悩み努力するスポ根物らしさが強く出て熱い。同時に、成り上がるために自分の活躍を求めねばならぬ選手の立場とチームの勝利というジレンマも。主人公は選手として脇役だが、確かにリーダーの資質があって、それは勝手に優秀な人材を育てたと自称する皇帝の無能と対比されて、政変の予感に反響するのだった。2015/06/27
あなほりふくろう
22
鏡の君、有能。加 藤 良 三。あと梨投げるな、審判ガバガバ杉内。止めはp265挿絵にハリーwww これでもかとばかりプロ野球ネタ(むしろなんJか?)をブッ混んでくれたおかげで、道中なかなかページが進まずに難儀。いやいちいち反応しちゃうこっちが悪いんだけどさ(苦笑) まるまる一冊徹底した野球回で、香燻なんか無心になってバット振っちゃってる中、裏では不穏な空気が流れてたり。最後半に「すばらしい後宮野球」なる小題を持ってくるあたり、次巻あたり野球どころじゃない波乱が来ると思われる。楽しみにしたい。2015/10/03
ナカショー
18
まさかの続刊‼︎いやーこのラノの影響力は凄まじいですねぇー。1巻よりもキャラクターが把握できて読みやすかったです。前回は色々とカオスだった分今回は野球に重点が置かれていたのが良かったです。いいところで終わっていたので、次巻も楽しみです。…出ますよね?2015/07/06
METHIE
17
祝、打ち切りからの逆転ホームラン。1巻の様なインパクトは無いものの恐らくはネルリを超える4巻ぐらいの構想はありそうで丁寧。イラストの画力の低さが目立つが実はポーズがパロディだったりする。2015/07/06