講談社ノベルス<br> 雪に眠る魔女 霊媒探偵アーネスト

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講談社ノベルス
雪に眠る魔女 霊媒探偵アーネスト

  • ISBN:9784062990462

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内容説明

喫茶店“リーベル”のマスター、竜堂佐貴。彼には“特殊”な友人がいる。名はアーネスト・G・アルグライト。誰もが振り向く美貌を持つ、英国出身の由緒正しき霊媒師だ。ある日、店を訪れた客が佐貴に持ちかけたのは、「死者に紅茶を淹れる」という奇妙な依頼。依頼人は、未来予知の能力を持つ女性が代々生まれる、『視人様』と呼ばれる一族「地守家」の一人だった。首を捻りつつも地守家の屋敷に向かった佐貴だが、そこにはなぜかアーネストの姿が!地守家の土地では二ヵ月前に、女性が不審な死を遂げていた。「自殺」とも「雪女に殺された」とも噂される中、雪女の殺意はアーネストと佐貴にも忍び寄り…!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カナン

25
荒削りな部分も目立った一巻と比較すると、登場人物の個性が生きてきたシリーズ第三巻。血と家、そして言霊。とても日本らしい柵に塗れた悲劇の一族と、同じく英国の古い血を継ぐアーネストや美を極めた人形達との異形の組み合わせがよく映えます。想像していたのとは全く別の処に着地するのがシリーズの特徴かなと思っていたのですが、えぇー、ここでそうきましたか。一気にアレグライト家の「事情」が暗い影を落とし、アーネストと佐貴の今後にも暗雲が立ち込めてきました。ところでこれだけマスターが不在状態で、佐貴の店は大丈夫なのだろうか。2017/11/28

雪紫

18
再読。前作から思ってたけどこのシリーズは現在進行形で殺人が続くよりこういったスリーピング・マーダー形式がピッタリだと思う(そして連城さんがレギュラー刑事ゲット)。良さげなタイトルと静かな雰囲気に反して家のしがらみが絡み付く真相が、穏やかに見えておぞましく感じた(真相と相まって佐貴の存在が頼もしく思える)。でもこのシリーズはこの本が一番好き(しかし、「死者に紅茶を淹れる」依頼にそそられてしまうのはわたしだけ?)。・・・事件のせいで眠った人達に静かな雪のような眠りを願う。 2019/09/29

しゅてふぁん

18
今回も哀しい事件だった。三神はどれだけアルグライト家について知っているんだろう。そして、アーネストはどれだけのものを背負っているんだろう。まだ謎がいっぱい。アーネストの奏でる鎮魂曲を聴いてみたい。2016/06/06

Hugo Grove

14
再読。全く内容をおぼえてなかったので、楽しく読めた。2017/12/02

秋良

12
死者に紅茶を淹れてほしい、という奇妙な依頼から始まるアーネストのルーツに迫る一冊。人に言えない苦しみを抱える時彦の心を溶かしたり、牧緒の危機を救ったり、今回は佐貴の活躍が光る。その動きの中で明かされる過去の殺人の真実は悲しく、誰も悪意は持っていなかったのが切ない。トリック自体は運任せの要素が強く、そんな都合よくトラウマが発動するか?という疑問は拭えないけど、トラウマを抱えた牧緒が憎めない良い子で、事件が解決して前に進めそうな感じなのでまあいいかって気になってくる。2023/01/23

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