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内容説明
「いま」「ここで」、〈それでよい〉と語る勇気。近代的思考の基礎を作ったドイツ観念論の四人の代表的哲学者。彼らの思想の核心には、歴史の「これから」におのれの身一つで踏み出す勇気と決断があった。先達の思想を受け継ぎ、かつ乗り越えて行くダイナミックな思想の歩みを、これまでになく平易かつ明快に解説する。(講談社選書メチエ)
目次
序章 ドイツ観念論とは?
第一章 カント『純粋理性批判』の「歴史哲学」
第二章 フィヒテの『知識学』──フランス革命の哲学
第三章 シェリング──自然史と共感の哲学者
第四章 ヘーゲル『精神現象学』──真理は「ことば」と「他者」のうちに住む
あとがき
引用文献
参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
K
12
『精神現象学』を読むつもりなので、その予習。カントからヘーゲルまでの説明を順序だって行っているが、非常に分かりやすかった。正直カントまでしかかじってこなかったので、ちょっとでも穴を埋められてよかった。後期シェリングの思想は興味深かった、いつかもっと勉強する。ヘーゲルに関して、僕は、相互承認はそもそもできないと考えているから反対したい気持ちになったが、批判のためにはもっと学ぶべきですね。それと、意識って言葉が多用されるわけだけど、どのレベルの話してるのか途中で分からなくなった。2023/06/22
kenitirokikuti
10
図書館にて。目を通し終えた。後期シェリングというのを知らなかったので、本書を教科書的に利用した。18世紀末〜19世紀前半のイエナ大学哲学講座の流れという観点なんだな。フランス革命前後のドイツのあれこれ。100年後の19世紀末-20世紀前半にはユダヤ系思想家が活躍するが、それと類比的と見える。2026/01/13
孔雀の本棚
6
Encounter カント理解のため、タイトルに惹かれて。 Scopes 「フランス革命において歴史は完結する。」彼らの生きた時代は完結の前後であり、歴史の変曲点に立っていることを自覚していた。歴史の終結を引き受けることは、未来の解放を意味する。彼らが追求した自由というのは、一人の人間における自由であったと同時に人類全体における自由でもあった。聞き手の内にある真理(いま、ここ)と道徳による自我の対立の脱却(それでよい)。 Unclear Next ヘーゲル Comments2021/10/31
またの名
6
歴史がドイツ観念論のキモだ!という当たり前と言えば当たり前な前提から通史的に考察。選書一冊で四人を斬る難しさは想像するに難くないけれど、『純理』をハイデガー的・現象学的な言葉づかいでまとめてみたり、『精神現象学』を他者を導入した哲学として位置づけたりと、新鮮な見方で観念論の物語を紡ぎ直している(フランス革命との連関はバイアスではなく常識的理解)。よくある思想史での説明が教科書的な口調に終始しているのに比べれば、全体の流れを一貫性ある物語に構成する介入的なやり方はわかりやすい。身近な例の多用もgood。2013/07/14
yukihirocks
5
文体や内容の踏み込み度としては、非常にわかりやすい。あまり哲学に触れてこなかった読者でも楽しめるのではないかと思う。ドイツ観念論の予習として便利な一冊。タイトルの四名がどのような繋がりを持ち、その系譜が作られていったのか、概括的に学ぶことができる。とはいえ、全員が後期になるにつれて独自路線を歩むようになったうえに、そもそもとして各々の著作(分野)も多岐に渡るため、この一冊で得られる情報はあくまでも参考程度のもの、それも著者の一つの視点から眺めたものである、という点には留意するべきだと思った。原作を読もう!2026/01/23




